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VR体験施設 2023.08.22

VRで叶える夢のコラボ! m-flo☆Taku Takahashiら有名アーティストが生み出す「VR アート&ミュージック」の世界に潜入

8月10日(木)、Meta社主催のクリエイター向けイベント「Find Your Passion」が開催されました。シリーズ2回目となるテーマは「VRアート&ミュージック」。DJ/プロデューサーの☆Taku Takahashiさん(m-flo)、アーティストの澁谷忠臣さんをパフォーマーに迎え、VRライブパフォーマンスを中心とした体験型イベントとなりました。

SHIBUYA109の8階にある「Creator Collaboration Space(クリエイターコラボレーションスペース)」には多彩な顔ぶれが集まりました。今回のレポートは、VTuber・おむらいす食堂のおむがお送りします!三度の飯と同じくらいVRが大好き!大好き!

「VRアート&ミュージック」体験会へ潜入!

「Find Your Passion」は「VRという全く新しい方法で、自分の新たな興味を発見し、探求しよう」というコンセプトのシリーズイベント。「VRアート&ミュージック」がテーマの今回は、『Kingspray Graffiti』『Tribe XR』を駆使したVRライブパフォーマンスが楽しめるほか、実際に「VRアート」を体験できるというもの。

(左:☆Taku Takahashiさん、右:澁谷忠臣さん)

パフォーマンスを披露するのは、☆Taku Takahashiさんと澁谷忠臣さん。☆Taku Takahashiさんといえば、m-floのトラックメイカーとして活躍され、現在も国内外の音楽シーンにてインパクトを与えるDJ/プロデューサー。澁谷忠臣さんは、直線的なタッチが特徴のアートワークを生み出し、数々の有名ブランドへ提供されているアーティストです。

それぞれ音楽とアートの分野で功績を残してきたお二人が、VRを駆使して、一体どんなパフォーマンスを繰り広げるのでしょうか……!

(会場にて振る舞われた最高の軽食)

(イベント前のエネルギーチャージは完璧!)

圧巻!アートと音楽が融合するVRライブパフォーマンス

まずパフォーマンスを始めたのは、澁谷忠臣さん。Meta Quest 2を使用して『Kingspray Graffiti』でスプレーアートを描いていきます。

澁谷さんの視界には、川沿いに佇むコンクリートの壁。VR空間内に現れた壁に向かい、下書きなしにスプレーを走らせます。「直線的に再構築する」という澁谷さん独自のスタイルがVRアートに反映されていく様子に、思わず息をのんでしまいます。

「シューッ」というスプレー音や、垂れて流れるインクからも、「リアル」の道具と近い様子が伺えます。描かれる場所が「バーチャル」なだけで、目の前で作品が生み出される光景は、まさにライブペインティング!

(VRアートが描かれる光景に釘付けのオーディエンス)

続いて、☆Taku Takahashiさんがパフォーマンスに入ります。カラーパススルーを搭載したMeta Quest Proを着用した☆Takuさんからは、『Tribe XR』の操作画面に加えて、会場の様子もゴーグル越しに確認できます。観客の反応を見ながら、DJパフォーマンスを繰り広げられます。

(後方に映し出される『Tribe XR』のDJ機材。一方で、手元には「なにもない」ことにご注目!)

『Tribe XR』はバーチャル空間でDJができるアプリです。そのため、☆Takuさんの前にDJテーブルこそあるものの、その上に機材はありません。実物の機材さながらのDJプレイは、まるで「本当にDJ機材を操っている」ようにも見てとれます。

スプレーアートを描く澁谷さんの隣では、クラブミュージックを響かせる☆Takuさん。「VRアート&ミュージック」のテーマを実現した会場は、VRがあれば「場所」や「道具」にとらわれない体験ができることを物語っているようでした。

(ネオンライトに包まれ音楽が響く会場は、クラブの雰囲気たっぷり!)

「VRアート」に挑戦! 夢中で描いてみた結果……

VRライブパフォーマンスを楽しむと同時に、会場には「VRアート」が体験できるコーナーも。『Painting VR』を使用して、バーチャル空間にあるキャンバスに絵を描くことができます。

(早速チャレンジ!※実際は、Meta Quest 2を装着~操作しています)

(色を重ねると、絵の具が混ざる! キャンバスの質感とともに「リアル」な描き心地)

様々な画材を思う存分に使える環境は、現実では難しいものがあります。それが、『Painting VR』なら自由自在! すぐに色を変更できる筆に、どれだけ使っても減らない絵の具……加えて、描き心地はかなり本格的です。

イベントの来場者のうち、VR経験があるのは3分の1ほど。体験する人からは「こんなこともできるの!?」という驚きの声も多く聞こえてきました。「バーチャル」と「リアル」を”良いとこ取り”した『Painting VR』は、大人も思わず夢中になれる楽しさがあります。

(日頃VRに親しんでいても、あまりの描き心地のよさに没頭してしまいます)

(筆者「おっ!筆を振るとインクが飛び散るのか!おもしろいな~」)

(VRアート体験で描いた作品は、その場でプリントアウトしてもらえます)

(今回の体験で描いたVRアート。うっかり「赤」の筆を振ってしまい、自分でもドン引きのアートが爆誕してしまいました)

DJに弟子入り!?『Tribe XR』のチュートリアルも体験

今回なんと、「VRアート」だけでなく「VRDJ」の体験もできることに! ☆Takuさんが演奏に使用している『Tribe XR』のチュートリアルに挑戦しました。Meta Quest 2での体験のため、パススルーを使用しない形式でしたが、目の前に広がるDJ機材にドキドキです。

(現実でも触ったことのないDJ機材。果たしてうまく扱えるのか……)

案の定、DJ経験と音感のない筆者は大苦戦……音ゲーのような、流れてくるマーカーに合わせてボタンを押すチュートリアルでしたが、タイミングをうまく掴むことができません。3/100のスコアに終わりましたが、☆Takuさんの演奏がいかに素晴らしいかを痛感する結果に。

澁谷さんのライブペインティング然り、「リアル」の実力がVR上でも活かされることを強く実感した体験となりました!

2人のアーティストが語る、VRに見るアート・音楽の可能性とは

(完成した澁谷さんのVRアート)

今回が初めてのVRパフォーマンスだったという☆Takuさんと澁谷さん。イベントに向けての練習ではコツを掴むまで難しかったとお話ししつつも、リアルの経験を活かした圧巻のパフォーマンスでした。

『Kingspray Graffiti』について、澁谷さんは「ストレスなく、やりやすい印象」とのこと。なにより、手元で色の調整が即座にできることがVRならではの利点だったようです。☆Takuさんは「CGだと分かっていても、目の前にあると錯覚するくらい、VRの世界に入ってDJができることを感じた」と語られました。

「人が触れば触るほど進化のスピードは速くなる」と語った☆Takuさんの言葉は、VRの未来に期待を寄せられているようでした。VRに慣れ親しんでいる筆者にとっても、バーチャルは「まだ見たことがない世界」の連続です。より多くの人がVRを手にした未来に思いを馳せつつ、次の世界の作り手は私たち自身であることを実感させられました。

アートや音楽における「新しい表現方法」として、VRの可能性が見出された今回のイベント。これからのVRの発展に、より一層目が離せません!

※前回の様子はこちら
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