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話題 2024.03.13

ロサンゼルス警察特殊部隊SWATが、VRトレーニング「Operator XR」を試験運用中

2024年現在、世界各国の軍隊や警察などで、VRを活用したトレーニングが使用されています。ロサンゼルス警察の特殊部隊(SWAT)が、軍や法執行機関向けのVRトレーニング「Operator XR(OP-1)」を採用したことが注目されています(報道ソース:Investing News Network)。

「Operator XR」は、アメリカのxReality Group傘下のOperator XR社が開発したトレーニング用システムです。警察向けのプログラム「OP-1 LE」は、法執行機関に対し、安全かつ没入感の高いシナリオを実装しており、学校での武装犯罪の発生といった緊急のケースをはじめ、違法車両の制止、自傷行為を行う人への対応など、さまざまなシチュエーションをバーチャル上に再現できます。

公開されたデモ映像では、訓練対象者が、法人向けVRヘッドセット「VIVE Focus 3」を着用して訓練に臨む様子が見られました。テーザー銃を所持している犯人を制圧したり、鎮圧用スプレーを噴射したりといった、現実では再現の難しい状況でのトレーニングを実施しているようです。

ロサンゼルス警察は「OP-1 LE」を2月から約3ヶ月間、テスト運用する予定。現在のSWAT訓練を補完・強化する訓練システムとして評価・検討され、治安維持に向けたチームをサポートするためのシステムとして使用されます。

軍用の「OP-1」は、軍の特殊部隊や最前線の部隊が訓練に使用できるように開発されており、最大12人で体験可能。建物の制圧や屋外から屋内へのターゲット・アプローチ、反撃、RV手順などのリハーサルやデブリーフィングが行えます。

専用の“リハーサル・システム(MRS)”を使用すると、世界中のあらゆる標的の仮想レプリカをトレーニング上にアップロードできるとのこと。ドローンから撮影した画像や測量写真、建物の設計図を使って特定の場所や空間を再現できるそうです。

(参考)YouTubeInvesting News Network


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