SteamのVR用プラットフォーム「SteamVR」の最新ベータ版に、プレイスペース(ガーディアン)範囲を、パススルー(※)を使って設定すると思われるシステムが実装されていることが判明。Valveが開発中と噂される、新型の一体型VRヘッドセットに関連した機能の可能性が浮上しています。
(※:VRヘッドセットのカメラで、現実の周囲の景色を見られる機能)
パススルーによるプレイスペース設定機能は、アップデート内に”隠されて”おり、YouTuberのBrad Lynch氏が発見しました。現在「SteamVR」では基本的にVRヘッドセットを外した状態で範囲を設定しますが、新システムではVRヘッドセットを着用した状態で、範囲設定が行えるようです。
米メディアRoad to VRによると、現在、新たに導入されたプレイスペースの設定機能はテスト段階で、パススルーも適切には有効化できないとのこと。またユーザーが周囲を(安全に)見渡しながら設定する必要があることから、一体型VRヘッドセット向けのシステムの可能性が高いと指摘しています。
Valveは2019年のVALVE INDEX(バルブ・インデックス)のリリース以降、新型デバイスを発売していませんが「Deckard」と呼ばれるコードネームが「SteamVR」内で確認されており、これが新型の一体型ヘッドセットであると噂されています。
今回実装が確認されたシステムは、既存のヘッドセット(INDEXやVIVE Proなど)向けのシステムなのか、それとも噂の新型を想定した”布石”なのか。Valveの動向を、引き続き注視しておく必要がありそうです。
(参考)Road to VR
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