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VALVE INDEX 2022.07.13

VALVE INDEXをワイヤレス化できるトランスミッターが登場 ただし日本での使用は難しいかも?

スタートアップ企業Nofioは、VRヘッドセットVALVE INDEX(バルブ・インデックス)に対応したWi-Fi 6Eトランスミッターを発表しました。2つを組み合わせることで、PCと接続する必要のあるVALVE INDEXをワイヤレス化可能です。

発表によると、NofioのWi-Fi 6Eトランスミッターは、「市場でもっとも低いレイテンシーでのワイヤレス映像」を実現するとのこと。使用可能範囲は最大5m × 5mです。同社は海外掲示板Redditで、将来的には5ms以下のレイテンシーを実現し、5m×10mの環境にまで対応する予定と説明しています。

トランスミッターはバッテリーから電力を供給する仕組みで、2時間の連続使用に対応しています。バッテリーは異なるものに交換も可能。OCuLinkコネクターを使うことで低いレイテンシを実現したそうです。

同デバイスの発売予定時期は2023年第1四半期。価格は399ドルから499ドルの間に設定する計画となっています。現時点で対応しているプラットフォームは「SteamVR」とウィンドウズだけですが、NofioはLinuxにも対応予定としています。

過去のケースから考えて日本での使用は難しい?

興味深いスペックであるNofioのトランスミッターですが、残念ながら日本で発売される可能性は低いと思われます。2018年、HTCが同様の機能のデバイス(「Viveワイヤレスアダプター」)の発売を試みたものの、最終的に技適マーク(※)が取得できず、リリースを断念した経緯があるからです。

(※:無線通信機器において、技術基準適合証明と技術基準適合認定のいずれか、あるいは両者の認証がなされていることを表示するマーク)

Nofioのトランスミッターの詳細な仕様は明らかになっていませんが、「Viveワイヤレスアダプター」と似た仕様なら、技適マークの取得は厳しいでしょう。仮に日本展開の話が出た場合でも、しばらく動向を注視する必要がありそうです。

VALVE INDEXとは?

VALVE INDEXはValveが開発・販売するPC向けのVRヘッドセット。高い解像度やリフレッシュレート、5本の指をトラッキングできるコントローラーなどが特徴。日本では、フルセット(本体とコントローラー、ベースステーションを同梱)が、138,380円(税込)で販売されています。

(参考)Road to VR

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