Home » Steamの利用調査、VRヘッドセットの月間接続台数が最高記録を更新


話題 2020.01.31

Steamの利用調査、VRヘッドセットの月間接続台数が最高記録を更新

Valveのゲーム配信プラットフォームSteamが、月例のハードウェア利用状況調査を発表しました。2019年12月の調査結果では、同プラットフォームへのVRヘッドセットの月間ユニーク接続台数が130万台を突破したことが明らかになりました。

11月には大きな変動は起こらず

Steamは毎月ユーザーへの調査を行い、ゲームを遊んでいるPCのグラフィックボードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計を発表しています。11月の調査では、HTC VIVE系ヘッドセット(HTC VIVE、VIVE PRO)が増加した10月から大きな変化は起こりませんでした。

(※調査はSteamでの利用に限るもので、任意参加となっています。他プラットフォームの公式ストアにおける利用数は含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分なことに注意が必要です。)

前年比で75%増の接続台数

約130万台(134万2,000台)というユニーク月間接続数は、米メディアRoad to VRが12月の利用調査データから算出しました。この数値は、SteamでVR関連の統計が行われるようになってからの最高接続台数です。これまでの最大接続数だった、2019年9月の約120万台(121万8,000台)を10万台以上も上回りました。同メディアによれば、昨年比では月間接続数は約75%増加しているとのこと。なお公開されたデータからは、接続されたヘッドセットが実際にユーザーによって使用されていたかは確認できません。

2020年末には接続数は約275万台突破か

Road to VRは、VRヘッドセットの月間接続台数が現在のペースで増加を続けた場合の予測モデルを公開しています。同メディアのモデルによれば、2020年末には接続台数は約275万台に達するとのこと。大きな注目を集めている新作VRゲーム「Half-Life: Alyx」が2020年3月に発売されることから、Road to VRはグラフが3月以降、更に変動する可能性もあると説明しています。

Rift SとINDEXの使用率が大幅上昇

ヘッドセット別の使用率では、Oculus Rift S(以下Rift S)が18.46% (昨月比+3.63%)と、11月と比較して大幅に使用率が増加しました。またVALVE INDEX(バルブ・インデックス)もシェア率を伸ばしました( 6.67% (昨月比+1.74%)) 。

一方、HTC VIVEは11月と比較して使用率が低下。シェア率は29.75% (昨月比-2.89%)に留まりました。初代Oculus Riftも同様に使用割合が低下(33% (昨月比-2.55%))していますが、これは一定数のユーザーがRift Sに乗り換えたためかもしれません。Windows Mixed Reality系ヘッドセットも、11月と比較するとシェア率が微減しています(8.78% (昨月比-0.27%))

Road to VRによれば、HTCの新型PC向けハイエンドVRヘッドセットVIVE Cosmosのシェア率は、0.41%に留まっているとのこと。現時点では詳細は不明ですが、同メディアは仮に(この数値が)誤っていなかった場合、同VRヘッドセットの売り上げが非常に伸び悩んでいる可能性があると指摘しています。

メーカー別の割合では、Oculus系VRヘッドセットが総シェア率のうちの51.46%を占めています。HTC系のヘッドセットの使用割合は32.58%で、昨年の同時期から11.06%減少しました。

(参考)Road to VR

Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード