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VR動画 2018.11.17

1億円で落札されたVR映画「Spheres」が配信開始

宇宙をテーマにしたVR映画「Spheres」が、Oculus Rift向けに11月14日から配信がスタートしました。対象言語は英語で価格は990円です。

「Spheres」は、2018年1月に開催されたサンダンス映画祭2018にて、VRコンテンツとして映画祭史上最高額となる1億円で落札されたことが話題となりました。落札したのはVRファイナンス事業を展開するベンチャー企業CityLightsです。

シリーズは全3部作

「Spheres」は全3部作となっています。第1章は女優のMillie Bobby Brownがナレーションをつとめ、音楽と宇宙がテーマとなる「Chorus Of The Cosmos」。第2章はブラックホールの謎に迫る「Songs of Spacetime」、ナレーションは女優のJessica Chastainが担当します。そしてミュージシャンのPatti Smithがナレーションを担当する第3章はビッグバン後の宇宙を音楽と共に旅をする「Pale Blue Dot」です。

ゲームジャーナリストのDavid Jagneaux氏は、第2章について、まるでクリストファー・ノーラン監督の映画「インター・ステラー」の一場面を再現しているようなVR体験であったと感想を述べています。

多くの企業がサポートする注目の作品

「Spheres」全シリーズはEliza McNittt監督が手掛け、Oculus Studiosと米プロダクションカンパニーのDarren Aronofsky’s Protozoa Picturesが共同出資しています。

また、AtlasVやCrimes of Curiosity、NovelabなどのプロダクションカンパニーとOculus、インテルがサポートしています。音楽は、ネットフリックスで配信されたSFドラマ「ストレンジャー・シングス」でも音楽を担当をしたバンドSURVIVEからKyle Dixon氏とMichael Stein氏がオリジナル曲を提供しています。なお、プロデューサーにはJess Engel氏やArnaud Colinart氏、Dylan Golden氏が名を連ねています。

McNitt監督は、今回のOculus Rift向けの配信について次のようにコメントしています。

このチームで、SPHERESを日常生活で体験できるよう取り組んでこれたのは、まるで夢のようです。このVR作品は、今まで見ることができなかった宇宙を、ただ見るだけでなく、まるで宇宙の一部となって体験することができます。

本映画は現在Oculus Rift限定で配信されていますが、今後他のプラットホームでの配信も行われることが期待されています。

Oculus Store『Spheres

(参考)UploadVR


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