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Roblox 2024.03.19

【Roblox】AIを活用した新技術を公開 プロセスを大幅に短縮する「アバター自動設定」と「テクスチャ生成」

オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」に、AIを活用した「アバター自動設定」「テクスチャ生成」の2つの新技術が導入されるとの発表がありました。3月18日からサンフランシスコで開催中の、ゲーム開発者イベント「GDC」にて公開されたものです。

今回発表された新技術「アバター自動設定」は、3Dボディ・メッシュを、アバターに自動的にすぐ変換するというもの。これにより、たった1回のクリック操作で自動的に3Dモデルのリグ、ケージ、セグメント、スキンを作成できるとのこと。これまで多数の人日がかかっていたプロセスが、わずか数分で完了することになると説明しています。

もうひとつの新技術「テクスチャ生成」は、テキストプロンプトを使って3Dオブジェクトの外観を素早く変更できるというもの。例えば、クリエイターが木製の宝箱のテクスチャを作成するよう指示すると、宝箱の角の鋭さを強調したデザインにしたり、木の板や鍵のような特徴を考慮したテクスチャを作成したりできるようです。あるいは、金、銀、銅のトロフィーを作成するなど、様々な色やテクスチャで複数のバージョンのアセットを簡単に生成できます。

これまでRobloxは、AIイノベーションの一環として「コードアシスト」や「チャット自動翻訳」をリリース。AIをゲーム内のさまざまなシステムに実装し、クリエイターのワールド制作のサポートや、ユーザーのコミュニケーションを円滑にする機能を実装している状況です。Robloxの空間開発を手掛けるNeura Studiosのリード・エンジニア・ジュニパー・ハーヴィー氏は、これまでのAIの実装について「ロブロックスでは、クリエーターとユーザーの明確な境界線がなくなりました。当社は、AIと今後の新機能リリースによって、クリエーターとユーザーの区別をなくしたいと考えています」と説明しています。

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https://create.roblox.com/

(参考)プレスリリース

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