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PlayStation VR 2022.02.10

「PSVR2」に光の「ゴッドレイ」を減少させる特許レンズを搭載する可能性が浮上

ソニーの次世代VRヘッドセット「PlayStation VR2(PSVR2)」にVR向けレンズ関連と思われる特許技術が実装される可能性が浮上しています。

今回の特許技術は、ソニーが2020年に取得した「(ゴッドレイを)抑制することができるフレネルレンズの製造方法」というもの。レンズの表面(稜線の裏側部分)に“光吸収部”を追加することで、光の拡散を防止し、「ゴッドレイ」現象の抑え込みを実現する技術と見られています。

そもそも「PSVR2」は「フレネルレンズ」を採用しています。これは、同心円状の溝が刻まれ、断面がノコギリ状になったレンズです。一般的なレンズと比較すれば軽量かつ薄型なのが特長ですが、高コントラスト環境下では、レンズの中心から外側に光の筋が広がる「ゴッドレイ」現象が発生する欠点を有しています。

VRヘッドセットのフレネルレンズに光吸収材部を設けるのは非常に高度な技術が必要です。様々な企業が「ゴッドレイ」対策のため複数のアプローチを行っていますが、特許のような仕組みを採用したVRヘッドセットは、現時点では(市販品のなかには)存在しません。

SIEが「PSVR2」に、確認された特許技術を組み込む予定なのかは現状不明です。特許取得に留まり、実際にヘッドセットに実装されない可能性も考えられます。ただ同特許内には、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で、フレネルレンズを使用するという文面があります。技術的にはVRヘッドセットでの使用を想定していると考えられます。
「PSVR2」はどのような仕様になっているのか。更なる情報公開が待ち遠しいところです。

(参考)Road to VR

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