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話題 2021.05.26

日本列島まるごとVRで再現したワールドを制作者と一緒に歩いてみたらスゴすぎた……!

旅行での遠出が難しく、自宅で過ごす時間が増えている現在、注目されているのがバーチャルでの旅行です。最近では「バーチャル渋谷」や「池袋ミラーワールド」など、現実世界にある人気スポットをバーチャルで再現したワールドが話題となっています。

そのような試みのひとつとして、今注目したいのがVRChatワールドJAPANELANDProject JAPANELAND。「日本列島の国土の上に、各地のリアル空間を立体的に再現したワールドをリンクしてつなげていこう」というプロジェクトで、VRクリエイターのVoxelKeiさんが2019年に始めました。

Moguliveでは今回、このProject JAPANELANDを立ち上げたVoxelKeiさんと一緒に探検。プロジェクトのと魅力やフォトグラメトリーの楽しさについてお聞きしました。

VoxelKeiさんプロフィール


3DCGクリエイター/VRクリエイター。日本列島VR、日本列島360、HoleLenz、HoleLenz Gate、SpatialGate、NailCanvasVR、富士山ビューワーVRなどを手掛ける。VRChatでは自ら制作したワールドを公開しているほか、音楽ユニット「ToneVok」としても活動中。

日本各地の“景観”がバーチャル日本列島の上に大集合

――本日はよろしくお願いいたします。今回はVoxelKeiさんが制作されたワールド「JAPANELAND」と、このワールドをベースにした「Project JAPANELAND」についてお話をお聞きいたします。早速ですが、こうしてJAPANELANDを訪れて、日本列島の上を歩くことにかなり新鮮な気持ちを感じています……!

VoxelKei:

まず、今いるワールド「JAPANELAND」について簡単に説明しますね。JAPANELANDは、日本列島を2万分の1のスケールで立体化したVRChat上のワールドです。

まず「こういうスケールで国土を見る」というのがVRならではで、おもしろいんじゃないかなと思っていて。たとえばこちらに並んでいる島、片方は屋久島で、もう一方はロケットで有名な種子島ですね。種子島はすごく平らに見えますが、逆に屋久島はこんもりした感じになっていて、地形の違いが一目瞭然です。

あとはそもそも「距離的にはこんなに近いのねー」という。


(左が屋久島、右が種子島です)

――言われてみれば……! どちらの島も漠然と「日本地図のあの辺りにこんな感じであるだろう」程度の認識しかなくて、地形や位置関係は恥ずかしながら意識したことがありませんでした。

VoxelKei:

そういう距離感も、地図帳で見るのとはちょっと違う感覚で楽しめるんじゃないかなと思います。こういった視点で見られるのはVRの魅力ですし、このワールドの特徴でもありますね。

付け加えると、このワールドでは「高さ」の方向を2倍に強調しています。たとえば、この桜島。実際にはこんなに尖っていなくて、もうちょっとなだらかだと思います。このスケール感でリアルの高さをそのまま再現すると全体的に平べったすぎて立体感が乏しいので、わかりやすいように強調している感じですね。富士山ですら、このスケールだと結構なだらかになってしまうので。


(桜島)


(富士山)

――こうして歩き回るだけでも楽しいJAPANELANDですが、一方で「Project JAPANELAND」とはどのようなプロジェクトなのでしょうか。

JAPANELAND自体は、もともとは単に「地形を見ながら日本の国土を歩き回れる」だけのワールドだったのですが、現在は「Project JAPANELAND」のためにいろいろと改良されています。

ワールドを見渡すと、あちらこちらにピンが立っているのが見えますよね。あれは別のワールドに行くポータルの位置を示しています。


(写真の透明な球体がピンです)

ピンのあるポータルからは、現実世界の場所を「フォトグラメトリー(※)」によって3DCGモデル化したワールドに飛ぶことができます。Project JAPANELANDは、JAPANELANDをベースに、「いろいろな人が作ったリアルの日本各地の景観をベースにしたワールドを集めてつなげよう」と考えて始めました。

※フォトグラメトリー:被写体をさまざまなアングルから撮影し、そのデジタル画像を解析、統合して立体的な3DCGモデルを作成する手法(参考ページ

で、実際にピンを見ていただくと……たとえばこちら、もりのこさんという方が作られた城ヶ島の海岸のワールド(JOGASHIMA PHOTOGRAMMETRY COAST)なんですけれども。実際にリアルの城ヶ島をフォトグラメトリーで撮影して制作しています。このピンをクリックすると、エフェクトがぼわんと広がって、行った先のワールドを事前に擬似的に体験できる、というギミックを仕込んでいます。


(ピンに振れると、ぼわんとしたエフェクトが)


(転移先のワールドの景色が空間内に広がります)

――ワールドのプレビューというか、サムネイルみたいな感じでしょうか。

VoxelKei:

この立体サムネイルのギミックが、こだわりポイントですね。スクリーンショットや360度画像じゃなくて、地面の高さなどもちゃんと立体的に表現できているのが特徴です。

次にこちらですが、ここは龍 lileaさんという方が作った、VRChatをやっている方のあいだで有名な「銭洗弁天VR(ZENIARAI BENZAITEN SHRINE)」ですね。ちょうど周囲が囲まれた空間を映しているので、この球体内でも立体的な空間にいるように感じられます。

球体の様子を外から見ると、内側は違う空間になっているように見えると思います。これはVRモードで見ないとちょっと伝わりにくいんですけれども、球体の内側に画像を貼り付けているわけじゃなくて、奥行きがちゃんと存在しているような見え方になるよう、そういった部分もこだわったギミックになっています。

――JAPANELANDにあるポータルは、それぞれワールドの制作者さん側から申請をいただいてリンクしている形でしょうか?

VoxelKei:

そうですね。本当にいろいろな方がフォトグラメトリーでワールドを作られていて、ありがたいことに申請していただいけています。こうして見ると東京に密集しているようにも見えますが、全国各地にワールドがあります。

3DCGを用いた現実世界の立体化はすでにGoogleなども広いエリアでやっていますが、僕がやりたいのはもっとパーソナルなもの。「個人が旅行先で出会った景色を、立体的に記録して集めてみよう」みたいな、そういうやつなんですよね(笑)。

というのも、Googleが機械的に撮ってきた景色を見るのと、その人が実際に体験してきた景色を見るのとでは、ちょっと意味合いが変わってくると思うんです。「個人の思い出に紐付いているものを集めていけたらいいなー」っていう、そんな思想が一応あります(笑)。

――個人の体験と紐付いた記録を「立体」の形で公開することによって、他の人とも共有できる。それって、写真などとはまた少し違った、すごく素敵な体験だと思います。

VoxelKei:

そうそう。旅行の土産話というか、写真を見ながら「こんなところに行ってきたんだよー」みたいに話すやり取りの、立体版みたいな。そういう感じになっていくといいですよね。

作ったフォトグラメトリーをどう生かすかというのは、まだ難しい部分もあると思うんです。スマホやPCでデータをグリグリ動かせるようになったとしても、それを「どう見せていくか」っていうのが結構難しい。出てきて間もない技術ということもあって「出口がない」というか、作ったデータを生かせる場所がまだ少ないように感じています。

そういう現状もあって、こうやって作ったデータを集めていけばみんなでシェアしやすいんじゃないかなと。フォトグラメトリーにもいろいろな作り方があるので、そういう作り方の紹介みたいなのも今後やっていけたらいいなとは思いますね。

最初は自分のライフワークとして「いろいろな場所を立体化していけたらいいな」と思ってはいたんですけれど……でも、人間1人が生きているあいだに記録できる場所には限界があるじゃないですか(笑)。

自分1人が作ったものをJAPANELANDに載せていってもぜんぜん数は揃わないでしょうし、みんなでできるんだったらみんなで集めていけたらいいな、と思って。

最近はフォトグラメトリーをやる人も増えてきて、日本各地を立体化したワールドもたくさん登場してきていたので、そういった「リアルの景色を再現したワールドをつなげていきたいな」って考えるようになりました。そこで始めたのがこのProject JAPANELAND、って感じですね。

誰かと一緒に日本上空を飛びたい!

――VoxelKeiさんは過去に「日本列島VR」を制作されていますが、Project JAPANELANDとはつながりがあるのでしょうか?

VoxelKei:

日本列島VRは「衛星写真を使わずに数値情報だけで衛星写真のように見えるデータを作ってみたい」という思いがもともとあって、それを実践した結果できあがった作品です。

かなり前の話になりますが、もともと僕は会社で訓練用のシミュレーターを作る仕事を長くやっていまして。そのなかでフライトシミュレーターに携わる際に、衛星写真を貼り付けてこういう地形を作っていたことがありました。

衛星写真はGoogleなどでもタダで見れるんですけれど、自分のコンテンツで使用するには規約の問題などもあってなかなか難しいんですよね。そもそも当時は値段もめちゃくちゃ高くて、個人で買えるようなものではなかったんです。

じゃあどうすればいいかと考えて、それなら「自分で(衛星写真を)作ってみようかな」と(笑)。「衛星写真っぽく見えるものを自分で作れば、コンテンツ作りにも使えるな」と思って試してみたのが、一番最初のきっかけですね。それである程度はうまくいきそうだったので、全国版を作って、日本列島VRにした、というのがそもそもの経緯です。

完成した日本列島VRは他の人にも楽しんでもらえるように、日本列島の上空をVRで自由に飛び回れるVRコンテンツとしてOculus用に公開しました。ただ、1人で日本の上空を飛び回っていると「誰かと一緒に飛びたいな」って感じることがあったんですよね。

誰もいない世界を1人で静かに飛ぶのも好きなのですが、やっぱり誰かと一緒に遊びたい気持ちもあって。でも、自力でマルチプレイを実装するのはすごく難しい。そうやって悩んでいた頃に、VRChatの存在を知りました。

「VRChatにこのコンテンツを持って行ったら、誰かと一緒に喋りながら飛べるようになるかも」って。それが僕がそもそもVRChatを始めたきっかけであり、このワールドの原点でもある、という感じですね。

――VRChatとの出会いからして、日本列島VRがきっかけだったんですね。

VoxelKei:

そうそうそう! そこで、日本列島VRで作っていた地形データをVRChatで動かせるように軽量化などの処理を施して、ばーん! と持ってきたんです。

VRChatで一番最初に作ったのはJAPANELANDでしたが、「誰かと一緒に飛びたい」という目的があったので、次の段階として「JAPANELAND SKY」シリーズというワールドを制作しました。あそこにポータルが置いてありますが、左から昼間・夕方・夜というふうに時間帯が異なります。あちらのワールドはスケールがもっと大きくて、上空10,000mとかの高さを自由に飛び回ることもできます。


(「JAPANELAND NIGHTSKY」より。飛行ユニットで日本上空を自由に飛び回れる)

それともうひとつ、自分には「世界遺産が好き」というルーツもあります。日本に限らず海外の世界遺産も見に行くのが好きで、そういう世界遺産のエリアをまるごと立体化して何かコンテンツにしたい、という気持ちが昔からありました。

で、いざ立体化したときにそれを載せていくベースになるものが欲しいと思って、そのために作った、という一面もあります。その結果が今、こうなっているわけですね(笑)。あの頃に思い描いていたものにだいぶ近づいてきた実感はあります。

ただ、すでにヨーロッパなどでは世界遺産の立体化プロジェクトも進んでいたりするので、個人レベルでは太刀打ちできないとも思います。でもさっきお話したみたいに、「自分の旅の記録として立体化する」のは個人レベルでもやっていけるので、Project JAPANELANDがそのベースになればいいなと考えています。

――ワールドの数も増えつつあり、JAPANELANDを訪れるVRChatユーザーも多いのではないかと思いますが、反響はいかがですか?

VoxelKei:

人数的には、のべ10万7,000人くらいの方に来ていただいていています。少し前には「空から日本を見る会」という集会がこのワールドで開かれていて、主催の方のお話を聞きながら各地を回ったり、地形好きな人たちが各々好きな話をしたりして盛り上がっていました。

フォトグラメトリーに「味付け」ができるのもVRの魅力

――ではここで、実際にJAPANELANDから行けるワールドの中からVoxelKeiさんが作ったワールドをご紹介してもらえますでしょうか。

VoxelKei:

では、僕のワールドで代表的なところに行きましょう。最近ここに載せたばかりなんですけれど、Mayakan Volumetricというワールドです。このワールド自体は去年作ったもので、「VRAA02」というワールドコンテストで賞をいただきました。

こちらは「摩耶観光ホテル」というホテルの跡地で、廃墟好きには超有名なスポットです。普段は勝手に入れない場所なんですけれど、そこを(許可を得て)フォトグラメトリーで詳細に立体化された大西さんという方がいて、彼からデータをお借りして作りました。廃墟なので、「普段はなかなか自由に入れない場所に実際に行けますよ」という意味でも魅力的なワールドです。

じゃあ早速、ポータルを使って移動しましょうか。

――(ポータルで移動後)おじゃまします!

VoxelKei:

はい、いらっしゃいませー! 先ほども簡単に説明させていただきましたが、入り口にもこうして概要が書いてあります。データはお借りしたものですが、僕個人のこだわりポイントとしては、この「ボリュームレンダリング」という手法を使って「光」の表現を調整しているところが挙げられますね。

では、奥へ行ってみましょう。ここに「立入禁止」の看板があるので……多分、普段は入れないんだと思います。僕は現地に行ったことがないので、光の加減とかは実は想像でやってます。適当です(笑)。


――いやー、でもすごく雰囲気がありますね……!

VoxelKei:

そうですね……あ、この光! この光の射す感じが、一応こだわりポイントです。



屋内から外に出ることもできて、「朝もやの霧の中」をイメージして光を調整しています。向こうには神戸の街も見えますが、あの景色はJAPANELANDの地形データを流用して作っている感じですね。

――おお、すごい……! 絶景だ……! 建物自体も思ったよりも画質が荒くないというか、崩れ落ちた瓦礫や割れた窓ガラスもそれとわかるように再現されているように見えます。

VoxelKei:

フォトグラメトリーのデータってかなり重いので、広いエリアをワールド化するのは難しかったりするんですけれど、このワールドは広すぎず狭すぎずで結構歩き回れますあと、屋上にも登れます! リアルでは無理だと思うんですけど、VRだとジャンプしながら登っていけます(笑)。そういうことができるのもVRの魅力ですね。

このワールドのもうひとつの特徴として、今は昼間なんですが「夜」も回れるんですよ。一度リスポーンしてもらって、最初の場所に戻りましょう。

(ワールドの入り口に戻ってから)こちらに「DAY and NIGHT」というボタンがあるので、この「NIGHT」のほうを押してみてください。そうしたら空を見てみると……こうやって……太陽が沈んでいきます。


――へぇぇ……あ! すごい! 星空になった!

VoxelKei:

夜になると懐中電灯が使えるようになるので、こちらを持っていただいて、夜の廃墟を探検することができます。ちなみにこのライトも光のボリュームを調整しているので、光線の前に手をかざすと、影が映るギミックになっています。リアルだと夜は絶対に入れない場所だと思うので、これもきっとVRならではの楽しみ方ですよね。

このように、フォトグラメトリーの立体データを作るのは比較的簡単になってきました。この夜のワールドみたいに、データをそのまま使うだけじゃなくて、こうやってちょっとライティングを変えてみたり、周りの環境を足してみたりすることで、現実ではできない体験も可能になります。そういった味付けをしてみるのもおもしろいんじゃないかなー、と思って作ってみました。


――なるほど……。たしかにただ記録するだけじゃなくて、そこにVRならではの表現を加えられるのはこの空間の強みですし、コンテンツとしても魅力的に感じます。

VoxelKei:

そうですね。「記録」としての意味合いを重視するのもありでしょうし、こうして味付けをするっていう方向に楽しむのもいいんじゃないかな、と思っています。

JAPANELANDに載せるワールドも、実物そのままのワールドでもいいし、こうやってクリエイターさんの味付けを加えた――たとえば現実ではありえない何かが起こるとか――そういうワールドでもOKにしているので、いろいろなワールドが集まればいいなと思います。

旅の思い出を景色ごと持ち帰る「フォトグラメトリーツーリング」

――素敵なワールドをご案内いただき、ありがとうございました! Project JAPANELANDもですが、VoxelKeiさんが今後やってみたいこと、制作してみたいコンテンツなどはありますか?

VoxelKei:

「ツーリングで出かけた先の景色をバイクごと立体化する」っていうのをやっていきたいな、って思っていて。

これはバイク乗りあるあるなんですが、出かけて行った先で記念写真を撮るときに「自分の代わりにバイクを景色の中に収める」ってことをするじゃないですか。それをフォトグラメトリーでやってみたいなと思って。

https://twitter.com/VoxelKei/status/1392328948810276865

――あー! 自分もロードバイクで似たようなことをやっていたのでわかります(笑)。

VoxelKei:

最近はYouTubeでモトブログ(※)をやっている人も多いですが、フォトグラメトリーをやっている人は見たことがないので。バイクや自転車が好きな人っていろいろな場所に出かけるし、モトブロガーならカメラも持っているので、フォトグラメトリーのための環境は整っていると思うんですよね。

なので、ツーリング先で撮ってきた写真をこうして立体化して、JAPANELANDに載せていくことで、他のバイク乗りの人にも興味を持ってもらえたらいいなって。そのお試し第一弾として、こんなワールドを作ってみたりしています。

※モトブログ:Motovlog。「Motorcycle + Video + Log」を組み合わせた造語。バイク乗りによるVlog。ライダー視点のツーリング映像やおすすめスポットなどをアクションカメラで撮影し、動画としてWeb上に投稿したものを主に指す(参考リンク)。

こうやって出先の景色を持って帰ってこれれば、それこそ「ここに行ってきたんだよー」みたいな土産話を仲間とシェアすることもできるんじゃないかなと。広いエリアを撮影するのは大変ですが、これくらいの範囲だと現地での撮影もそんなに大変じゃないので、比較的手軽にできると思います。

――そう聞いて、ちょっと興味がわいてきました(笑)。

VoxelKei:

ぜひぜひ! ぜひやりましょう!(笑)

――最後に、告知などありましたらどうぞ!

VoxelKei:

今日見ていただいたのはJAPANELANDとフォトグラメトリー関係のコンテンツでしたが、他にも音楽を絡めたライブの映像制作などもVRChatでやっておりまして。まったく系統は違うのですが、そっち方面もすごくおもしろいと思っています。

僕自身は音楽をめちゃくちゃやっているわけではないんですけれど、R.Toneさんという方と「ToneVok」というユニットでたまにライブをやったり、VRChatでやる音楽イベントに出させてもらったりしています。僕は視覚的なビジュアル面の演出などを担当していて、そちらもVRならではの表現として魅力的だと感じていますので、ToneVokも見ていただけたら嬉しいです!

https://twitter.com/VoxelKei/status/1347459500819709953

――本日はありがとうございました!

JTBANAが「バーチャル空間での旅行体験」を掲げるサービスを相次いで発表するなど、「旅」の形も徐々に変化しつつある現在。立体化された日本各地の空間をつなげるProject JAPANELANDは、そんな「バーチャル旅行」の選択肢としても魅力的なコンテンツだと感じました。

また、フォトグラメトリーによって再現されたワールド探索の楽しさは言わずもがなですが、こうしてVoxelKeiさんにお話をお聞きして実感したのが、「場」としてのVR体験の魅力です。

リアルの空間をただ再現して「記録」するだけではなく、その時その瞬間、実際に訪れた体験と紐付いた「土地の記憶」をVRに持ってくることができる。その上で仲間と集まり、思い出話に花を咲かせられる……。

個人的な「記憶」をシェアできるフォトグラメトリーワールドは、1人で楽しむVRコンテンツとしても、他者と交流するコミュニケーション空間としても、非常に心惹かれる場所だと感じました。ここまで読んで少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひJAPANELANDを一度訪れて、日本各地を旅してみてはいかがでしょうか。

「Project JAPANELAND」公式サイトはこちら

筆者:けいろー


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