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話題 2022.11.10

携帯型ゲーミングデバイス「Pimax Portal」が発表 ドッキングすればVRゴーグルとしても使用できる!?

VRヘッドセット「Pimax」シリーズを手掛けるPimax社は、携帯型のゲーミングデバイス「Pimax Portal」を発表しました。専用機器と組み合わせることで、VRゴーグルとしても使用できます。

「Pimax Portal」はチップセットとして「Snapdragon XR2」を搭載。ディスプレイは4KのQLED(Mini LEDも使用)で、本体単体でのリフレッシュレートは144Hzです。本体後部にはカメラ類が搭載されており、インサイドアウト方式の6DoFトラッキングを実現。ARコンテンツの体験にも対応します。

ネットワーク規格はWi-Fi 6Eに対応しており、アップグレードによって5Gを使用可能とのこと。オプションで高速無線通信規格「WiGig」のエミッターも搭載できます。ストレージ容量は128GBか256GBを選択可能。MicroSDで最大1TBのストレージを追加することもできます。

本体単体では、モバイル向けのゲームが可能で、ストリーミングによってPCゲームも遊べる仕組み。「Pimax Portal」で使用できるポータブル形式の外部プロセッサー「Mini Station」も告知されました。

またディスプレイが大型化された上位機種「Portal XL」も発表。画面サイズは8.8インチで解像度は2560×1600。リフレッシュレートは120Hzです。WiGigモジュールと5Gのセルラーリンク、5,000mAhのバッテリーパックを選択して搭載できます。

ヘッドセットに「Pimax Portal」を取り付け

「Pimax Portal」は、「Portal View」と呼ばれる、モバイルVRヘッドセットに装着することで“VRモード”に切り替わります。「Pimax Portal」は左右のコントローラー部分が、Nintendo Switchのように着脱可能になっており、取り外してディスプレイ部を「Portal View」前面に取り付け。外したコントローラーは、ハンドコントローラーに取り付けることで、VR向けに機能します。

「Portal View」は、2種類のレンズが用意されており、レンズによって角度あたりの画素密度(PPD)や、対角視野角(FOV)が異なります。1つ目のレンズは27PPDで、 対角視野角は100度。2つ目は、40PPDで、対角視野角60度となっており、映画視聴での使用が想定されています。

また、「Pimax Horizon」と呼ばれる、広範囲FOV(140度/20PPD)に対応したヘッドセットの開発も進行中。アイ(視線)トラッキングやフェイストラッキングを使用できる「Portal Social Edition」も将来的にリリースされる予定です。

PCとの接続機能も有しており、PC向けのVRゲームを遊ぶ際には、ストリーミングのほか、HDMIケーブルで本体をPCに繋げることで、遅延がない状態でVRゲームを遊べるとのこと。

専用ドックも発表

発表では、「Pimax Portal」の専用ドック「Portal Dock」の開発が進められていることも明かされました。モバイルゲームをTV画面に映す機能のほか、VRゲームをテレビにストリーミングして(ヘッドセットを着用せずに)プレイするモードが導入される予定です。

なお「Pimax Portal」は、ゲーム機単体のほか、「Portal View」とセットで購入することが可能。予約販売には、クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterが使用されます。現時点で判明している展開モデルや価格設定は以下の通りです。

「Pimax Portal」128GBモデル:299ドル(約44,000円)

「Pimax Portal」256GBモデル:399ドル(約60,000円)

「Portal QLED」256GBモデル:549ドル(約80,000円)

「Portal View」:449ドル(約66,000円)

「Portal QLED View」:599ドル(約88,000円)

(参考)PimaxYouTube


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