2019年12月10日、 フェイスブックの一体型VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)に、ソフトウェア・アップデートが配信。先日に予告されていたハンドトラッキング機能が実装されました。
本記事では、このハンドトラッキング機能をどうすれば設定・起動できるのかを解説します。
まずは最新版にアップデート
ハンドトラッキング機能を使用するには、Oculus Quest(以下Quest)のソフトウェアを最新版(Ver12)にアップデートする必要があります。Questのソフトウェアバージョンは、“設定”を押した後「すべて見る」を選択し、情報タブを開くことで確認可能です。
「設定」からテスト機能を選択
ソフトウェアが最新バージョンになっているのを確認した後は、“設定”からテスト機能のタブを選択します。アップデートが正常に行われていれば、ここに“ハンドトラッキング”の起動ボタンが出現します。もしボタンが存在しない場合、Questを再起動することで解決する場合があります。
ハンドトラッキング機能を起動すると、各種操作を行うためのチュートリアルが再生されます。同機能では、親指と人差し指を使って操作します。クリック(選択)は両方の指で“摘む”ことで、スクロールは摘みながら手を希望の方向に動かすことで行えます。Quest内で手が青く光った状態で、両方の指で円形(O)を作ると、Oculusボタンを使用できます。
なお、チュートリアル映像は、ライブラリの「チュートリアル」からいつでも再視聴可能です。
(ハンドトラッキングとコントローラー操作の切り替えは“設定”で可能。コントローラーのいずれかのボタンの押すことで、コントローラー操作に即座に戻すこともできます。)
ただし、現在はほとんどのアプリが非対応
2019年12月13日現在、ハンドトラッキング機能が対応しているのはQuestのホーム画面のほか、一部のOculus公式アプリ(Oculus TVなど)に限定されています。サードパーティー製アプリ(各種VRゲームなど)では、ハンドトラッキングは使用できません。
フェイスブックによれば、開発者を対象としたハンドトラッキング向けのソフトウェア開発キット(SDK)は来週(12月第3週)に配信開始されるとのこと。同社はまた、ハンドトラッキング機能に対応する最初のサードパーティー製アプリは、2020年1月に登場すると説明しています。
(参考)UploadVR