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業界動向 2023.10.12

NTTデータが「NVIDIA Omniverse」の販売パートナーに。デジタルツインのユースケース開拓進める

10月5日、株式会社NTTデータは、日本国内における「NVIDIA Omniverse」の販売パートナーとなることを発表しました。NTTデータの法人向けサービスを手がける事業部が、製造・メディア業界向けにデジタルツイン活用を支援します。


(出所:NTTデータ

リアルタイム・共同での3Dデザインを実現する「Omniverse」

NVIDIAの「Omniverse」は、多様なデータを統一フォーマットで共同利用できる3Dデザインツールです。組織や地域の壁を越えることで、複雑な3Dコンテンツの制作工程を簡略化できることから、コスト削減や生産性向上を図ることができます。

今回発表された協業で、NTTデータは「Omniverse」を製造業向けソフトウェア(シーメンス社の「Siemens Process Simulate」など)と接続し、製造業・メディア業界を中心とした顧客のデータ統合・分析を担います。両社はすでにイタリア・ドイツの法人向けサービスで協業しており、その範囲を日本にも広げる位置づけです。NTTデータグループは「2025年までにグローバルで30億円の売上獲得を目指す」としています。


(出所:NTTデータグループ)

ファナックのドイツ法人と協力、デジタルツイン活用も

また、NTTデータとNVIDIAは、は世界6か国に所在するNTTデータイノベーションセンターで、デジタルツインのユースケース探索およびビジネス開拓を進めます。先行してイタリアでは、製造・流通・建設・メディア・インフラ設備運用などの業界に合わせたプラグインを共同開発しています。

この共同開発では、ロボット・自動化製品を手がけるFANUC Deutschland GmbHと協力して、ロボットアームや対象物を高精度で再現できるデジタルツインを作成。同社の通信技術を活用して、リアルタイムで仮想環境に複数のデータを取り込み、シミュレーション結果をもとに大量の機器を制御する仕組みを実現したとのことです。

(参考)NTTデータ


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