Home » 爆走! 転倒! 絶叫!  VRで遊び尽くす破天荒ドライバー「もんちゃん」とは?


話題 2021.05.07

爆走! 転倒! 絶叫!  VRで遊び尽くす破天荒ドライバー「もんちゃん」とは?

SNSに単発のショートムービーを投稿し、人気を集めている「もんちゃん」に注目です。有名自動車メーカーのパロディネタや、予期せぬアクシデントの瞬間を切り取った動画など、さまざまなタイプの動画を投稿しており、Twitterフォロワー数は4万5,000人を超えています。

動画では、釣りの最中に湖にに落ちたり

車で爆走して転倒したり

ホテルのオートロックを忘れたり

強烈なインパクトを残す一発ネタと、何度でも見てしまうほどの映像構成力が魅力となっています。

今回は、そんなもんちゃんさんに動画投稿をはじめたきっかけやネタ動画のこだわりをお聞きしました!

もんちゃんさんインタビュー

――VRChatでショートムービーを制作しようと考えた経緯ときっかけをお聞かせください。

もんちゃん:

元々レーシングシミュレーターが大好きで10年程前からずっと遊んでいました。カッコいい車が走る姿を見るのがとても好きで、映画やアニメのようにカッコいい車の映像をゲームで撮影しようと、2015年頃から動画制作を始めました。

しかし、何を間違えたのかシニアカーで爆走する映像を作るのにハマってしまいました。
このシニアカーで爆走する動画がウケたのか、1万RTを超えてしまいました。この頃から少しずつ「もんちゃん」という名前が広まっていきました。

そんな真面目なハズのレーシングシミュレーターで日々ネタ動画を作っていたのですが、
2017年頃、VRの普及が進んできてVRとレーシングシミュレーターの相性が良いという話を聞き、当時熱中していた自分はすぐに購入を決断しました。

これがVRとの最初の出会いになります。

丁度その頃、キズナアイさん、ねこますさん、電脳少女シロさん、ミライアカリさんなどのVTuberがブームになっていました。その頃からVTuberにハマっていた自分は、VTuber達が「VRChat」というVRSNSで遊んでいる姿を見て、「これは面白そうだ…!!」と、2017年の10月頃からVRChatを始めました。

そこから、全身を使って表現ができる楽しさを知り、2018年からVRChat内でも動画制作を始めました。その頃にはすでに、「車で動画を作る事」よりも、「面白い動画」を作ることがメインになっていました。

それから2019年の夏頃に、自動車用品メーカーのCMをVRChatで再現した動画がバズり、そこから3Dのアバターを使ったショートムービーを作り始めました。

これが現在に至るまでのキッカケになります。

ちなみに、2020年以降からはVRChatではなく、「Unity」というゲームエンジンで映像を作り始めました。最近の動画はほとんどがUnityで作られています。

――動画を制作する際、どういったところにこだわっていますか?

もんちゃん:

“必ず”自分の体の動きを取り入れたモーションキャプチャで撮影するように心掛けています。

3Dアニメーションのように、手動でアニメーションを作れば非現実的な動画を作ることもできるのですが、自分自身が動く事によって呼吸の動きやからだのブレが加わり、3DCGなのに独特な“空気感”や“生々しさ”が生まれるので、必ずモーションキャプチャで撮影を行うようにしています。

――特にご自身のお気に入り動画はなんでしょうか?

もんちゃん:

映画「BABY DRIVER」のシーンを再現した動画がお気に入りです。

人生で初めてUnityで作った動画が理由というのもあるのですが、3人分の演技、カメラワーク、背景のセットを1人で行い1ヶ月以上かけて作った動画なので個人的にとても思い入れのある動画です。

本来であれば役者、カメラマン、美術監督(もっとあると思いますが)などで映像を作るのですが、VRを使えば全て自宅で1人で作ることができるので、VRならではと思っています。

――車が横転したり、爆走したりする動画が多い印象です。車はお好きですか?

もんちゃん:

はい!大好きです!昔からレーシングシミュレーターが大好きで、現実ではサーキットに行って走ったり、家では数十万円かけてレーシングシミュレーターを作ったりするほど大好きです!

ちなみに、Tシャツで着ている「私は人の車を壊しました」のシャツは文字通り数年前に人の車を壊した時の画像で、実際にクルマのオーナーからTシャツを送られてきた物をVRで再現した物になります。

ある意味、デザイン料18万円、Tシャツ代3000円の18万3000円の大切なTシャツです(笑)。

――もんちゃんさんから見たVRの楽しさはどういったところでしょうか?

もんちゃん:

性別、姿、場所に囚われずに世界中の人と交流する事ができたり、VRを使った自己表現ができる事がとても楽しいと思っています。

数年前までは頑張ってもTwitter、Facebookなどの範囲内でしか自己発信ができず、外部との交流がほとんど無かったのですが、VRに出会ってから新しい自己表現ができるようになり、気軽に世界中の人と交流することができるようになって、現実でも仮想現実でも両方充実した日々を送ることができています。

自分は日本語しかしゃべれないのですが、VRであればボディランゲージを使って勢いとノリで世界中の人と交流する事ができるので本当に楽しいです。

もちろん、VRゲームも非常に楽しいです! VRFPSも楽しいですし、レーシングシミュレーターの相性もバツグンなので是非色んな人に遊んでいただきたいです!

――最後に、今後やってみたい企画などありましたら、お聞かせください。

もんちゃん:

VRを使ったCMを作ってみたり、パロディだけでなくオリジナルでも面白い動画を作ってみたいと思っています。あとは言葉を一切使わずに面白いストリーミング配信ができたらいいな…とは思っています。

VRも少しずつ普及してきて、VTuberの人も沢山増えてきてとても楽しい世界になってきていますが、私自身はVTuberではなく“もんちゃん”としてもっと有名になれるように頑張っていきたいと思います。

――ありがとうございました! ご活躍を期待しております。

(参考)Twitter


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード