SIGGRAPH2016ではでMocha VRという全天球動画の編集に使われるプラグインが紹介されました。このプラグインを使うと、全天球動画に映りこむ様々な障害物を削除することができます。
Mocha VR
Mochaは元々Adobe After Effectsなどの動画制作ツールのためのプラグインで、ロートスコーピング(物体の輪郭線の作成)と物体の追跡などを行うためのものです。(参考:Mocha Pro)
そのプラグインが全天球動画にも対応したのがMocha VRです。ブースでのデモでは、街中のシーンで自動車や歩行者を認識し追跡していました。
After Effectsでは全天球動画を平面に写像したものを見ながら作業するのが基本になりますが、Mochaではマウスでドラッグして実際にユーザーが見る360度の映像を見ながらでの作業が可能になります。
Mocha VRでは、輪郭線と背景の追跡によって、映像から物体を削除することが可能になります。全天球カメラのTheta Sが発売して間もなく、以下のような現象が報告されました。
https://twitter.com/GOROman/status/661544810134638592
Mocha VRを使うとこの手の不具合が解消できます。
このように、映り込んでしまったカメラマンも、
選択して、
削除できます。
現在Mocha VRは公開前のプロトタイプ版です。全天球のコンテンツを編集するツールも今後増えてくることが予想されます。