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話題 2022.01.09

メタ社、メタバースに繋がる複数サービスの統合を計画中か

メタ社(旧フェイスブック)は、2022年1月現在“分断”されている、Horizon系VRサービスをひとつに統合する計画を示唆しました。

メタ社はOculus向けに、ソーシャルVRサービス「Horizon Worlds」(、VR映像プラットフォーム「Horizon Venues」、VRミーティングサービス「Horizon Workrooms」を展開中。Horizonというブランド名は同じですが、各サービス(アプリ)は独立しています。例えばユーザーが「WorldsからWorkroomsにシームレスに移動する」といった使い方は、現時点では不可能です。

各サービスの統合計画は、海外メディアDigidayがメタ社のHorizon VP、Vivek Sharma氏に行ったインタビューで確認されました。同メディアによれば、Sharma氏は「包括的なバーチャルワールドを制作するため、将来的に(3つのHorizon系アプリを)統合するプランを計画している」とのこと。統合時期などの詳細は明かされなかったそうです。

Horizon系VRサービスには、対応VRヘッドセットの課題も存在します。Oculus Quest 2ではすべてのサービスが利用できる一方、“初代”Questで使用できるのは「Worlds」と「Venues」に限られます。Oculus Riftは「World」のみ利用可能。非OculusのVRヘッドセットユーザーは、どのサービスにもアクセスできません。

Sharma氏はDigidayに、非VRデバイスにHorizon系VRサービスを解放する形で、問題をある程度解決したいと説明したとのこと。ただ現時点では、解放が行われる具体的な時期は不明です。

ソーシャル系サービスにとって、対応デバイスの“幅”は、成長のための大切な要素です。ソーシャルVRアプリの代表格「VRChat」は、VRに加えてPCにも対応。同じVRソーシャル系の「Rec Room」の場合は、PlayStation 4/5やスマートフォンなどでもプレイ可能です。

メタのHorizon系VRサービスの場合も、ユーザーを更に集めるには(ソフトウェア面も含めた)アクセス性の向上が必要と思われます。メタ社が計画をいつ始動させるのか、正式な発表を待ちたいところです。

(参考)Road to VR

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