Meta Quest 2とMeta Quest 3の最新アップデート(v65)で、飛行機での移動時にQuestシリーズを快適に使用できる“トラベルモード”がテスト機能として実装されました(記事執筆時点では、Meta Quest Proには同機能は実装されていません)。
Meta Questシリーズは、体験者の位置を確認するためにインサイドアウト形式のトラッキングシステムを採用していますが、それが故にデバイスを飛行機内で使用すると、高度や飛行する方向が変わった際に、メニューやオブジェクトが予想外の位置にズレこんでしまったり、乱気流時に激しく揺れたりしてしまうといった課題がありました。そのため、実質的に、Meta Quest 3などを飛行機内で使うことは不可能とされてきました。
実装されたトラベルモードは、この問題に対応するためのシステムです。起動すると、移動中の飛行機で位置トラッキングが正常に動作します。Meta社によると、特定の航空会社の飛行機に乗った場合は、デバイスが自動的に搭乗を検知して、トラベルモードを起動するよう表示するとのこと。また将来的には、電車といった他の交通機関に対応することも構想しているそうです。
インスタグラムではMeta社のCEO、マーク・ザッカーバーグ氏がトラベルモードのテスト映像を投稿。飛行機に搭乗した状態で、映像やMRゲームなどを楽しむ様子を公開しています。
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またMeta社は、ルフトハンザドイツ航空との提携を発表。同社航空機のビジネスクラスにて、Quest 3を使ったコンテンツを2024年夏より提供することを告知しました。現時点では、提供コンテンツの詳細は発表されていませんが、チェスといったインタラクティブゲームや、“厳選された”映画、テレビ番組などが体験できることが予告されています。
(参考)UploadVR
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