6月第3週はMeta Quest 2(メタクエスト2)向けに有料アプリ3個がリリースされました。
今週のピックアップ
「Pixel Ripped 1978」
現実とゲーム、2つの異なる世界が交差するストーリーを描いたVRアドベンチャーゲーム「Pixel Ripped」のシリーズ最新作。今回の舞台となるのは1978年のアメリカのゲーム会社「ATARI」(アタリ)。「Pixel Ripped 1989」、「Pixel Ripped 1995」の過去2作で現実とゲーム世界の次元調和を乱そうとした宿敵「シブリンロード」は過去へと遡り、自分が主人公の新しいゲームを生み出し、歴史を改変するという巧妙かつ邪悪な計画に乗り出します。
これを阻止するため、ゲーム世界のヒーロー「ドット」はシブリンロードが向かった1978年のアタリ社へとタイムスリップし、アタリ所属のクリエイター「バーバラ」と共に立ち向かう、というのが今回のストーリーとなっています。
過去2作にて打ち立てられた、シリーズ独自のVR空間内でゲームを遊ぶプレイスタイルはそのまま継承。今までと異なるのは本編に登場するゲーム。今回はアタリ社との公式コラボレーション作品であることにちなんで、実在するゲームタイトルの架空の続編などをメインとしたラインナップになっています。
また、現実世界側の舞台は1978年のアタリ社の内部で、デスクには家庭用ゲーム機「ATARI 2600」があったり、アーケードゲームの筐体が置かれていたりなど、当時の雰囲気を忠実に再現しています。
社内は散策することも可能なほか、バーバラ以外の社員も登場しては、雑談を振ってくるといった行動を見せてきます。
また、主人公がゲーム会社の社員(クリエイター)であることにちなんで、開発中のゲームのデバッグに取り組む、メディアからの電話に対応するといった展開も用意。さらにゲームプレイ中に邪魔が入ることもなくなるなど、過去2作とは全く違った環境でゲームを遊べるのも大きな見所となっています。
先の「ATARI 2600」を始め、現実世界側にはマニアをニヤリとさせる小ネタも豊富にあり、それを探し出す遊びも用意。教師、母親といった現実側の脅威に悩まされずに済むという点で、過去2作とは方向性こそ異なりますが、ゲーム世界が現実世界に侵食するなど、シリーズらしさを感じられる要素は健在。これまでのシリーズ2作を遊んだプレイヤーに留まらず、ある種、歴史的価値のある当時のアタリ社内の雰囲気を確かめたい、アタリのゲームを少しでも遊んだ経験のある人にも注目の新作です。
なお、本作はMeta Quest 2(Quest Pro)版と同時にPCVR(Steam)、PlayStation VR2(PSVR2)版も発売されています。なお、いずれのプラットフォーム共に本稿執筆時点では前2作と違い、日本語未対応であることにご注意ください。
(※今後のアップデートで対応する可能性も考えられます)
新作一覧
「Pixel Ripped 1978」 開発:ARVORE Immersive Experiences 日本語対応:なし ジャンル:アドベンチャー 価格(税込):2,490円 評価:星5.0(13件) 備考:Meta Quest 2、Meta Quest Pro専用 Meta Quest Store |
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「ゾンビ・ノワール:ミックスリアリティー」 開発:Synodic Arc 日本語対応:なし ジャンル:MRアクションシューティング 価格(税込):990円 評価:星4.6(19件) 備考:Meta Quest 2、Meta Quest Pro専用 Meta Quest Store |
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「The Signifier」 開発:Playmestudio 日本語対応:なし ジャンル:ホラーアドベンチャー 価格(税込):2,208円 評価:星3.7(6件) 備考:Meta Quest 2、Meta Quest Pro専用 Meta Quest Store |
※評価は執筆時点のOculus Storeでの評価です。
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