3月21日、Meta社は、Meta Quest 3向けのXRコンテンツの開発者やスタジオを対象とした支援ファンド「Oculus Publishing Ignition」の設立を発表しました。
「Oculus Publishing Ignition」は、新しく誕生したXRコンテンツの開発チームを“軽量かつ迅速に”支援することを目的としたファンド。今回の応募期限は2024年9月1日までで、最大20チームに支援が提供される予定です。
このファンドは、ある程度熱心なゲーマー(ミッドコア)を対象にしたゲーム開発に重点を置いています。Meta Quest 3に対応したインタラクションメカニックを搭載した作品が求められており、シミュレーションやスポーツ、ソーシャルVRといった幅広いジャンルを受け付けるとのこと。VRのほか、MRゲームの応募も歓迎するそうです。
ファンドの支援対象になったチームには、3ヶ月間隔で資金が提供されます(合計6ヶ月)。支援額については、提示された金額やプロトタイプの状態などから総合的に検討されるとのこと。「Oculus Publishing」によるゲームコンセプトや、(コンテンツの)プロトタイプに関するレビューやコンサルティングといったサポートも提供されます。
支援を受けるチームは、開発するコンテンツに関するIP(知的財産権)やコード、アセット配布権などを完全に保持できます。Meta社側はマーケティングやSNS公開などに必要な制限されたライセンスを受け取る形になるとのこと。
「Oculus Publishing Ignition」の主な応募条件は以下の通りです。
・製品化されたタイトルに携わった経験を有するメンバーが参加している。
・2023年4月以降に設立され、法人化されたスタジオ。
・完全オリジナル作品限定。サードパーティのライセンスコンテンツを組み込んだゲームは不可。
「Oculus Publishing Ignition」への申し込みはこちら(英語)
(参考)Meta公式ブログ