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業界動向 2022.07.13

Magic Leapが大規模デジタルツインのNavVisと提携。製造業中心に法人市場拡大へ

Magic Leapは、屋内空間のデジタルツイン化を手掛ける有力スタートアップNavVisとの提携を発表しました。Magic LeapのプラットフォームとNavVisのモバイルマッピングシステムや空間データプラットフォームを組み合わせ、産業界向けに大規模なARアプリケーションを提供していきます。

工場など大規模デジタルツインに長ける

NavVisは2013年設立のドイツのスタートアップ。SLAM技術をベースとするマッピングシステムを手掛けており、屋内空間の3Dデジタル化を高精度かつ迅速、大規模に行える点が特徴です。過去には工場のデジタルツインを生成し、スマートファクトリー化を促進するといった採用例があります。

今回の提携により、NavVisはモバイルマッピングシステム「NavVis VLX」、空間データプラットフォーム「NavVis IVION Enterprise」を、Magic Leapの既存及び新規のエンタープライズユーザーに提供します。ユーザーはフォトリアルな自社設備等のデジタルツインを、正確かつ高速に生成できます。

法人向け拡大にも期待

実際には、Magic Leapのプラットフォーム自体でも、デバイスを用いたスキャンやローカリゼーションの機能が実現しています。しかしNavVisの技術を採用することで、ユーザーは予めマッピングを行ったり、最大数百万平方フィートに及ぶ大規模、複雑な空間のデジタルツインを生成することができます。

またNavVisとの提携は、Magic Leapがエンタープライズ市場での成長を狙う上でも重要です。NavVisの顧客は400社以上に及び、BMWやフォルクスワーゲンやアウディといったドイツの自動車会社、シーメンスなど大手企業が名を連ねています。まずは製造業をターゲットに展開するため、デジタルツイン技術の提供で実績を持つNavVisと提携し、優れた技術パートナーのエコシステム拡大を目指す見通しです。

Magic LeapのCEO、ペギー・ジョンソン氏は「当社はエンタープライズユーザーが、デジタルツインのソリューションを強く要望していると実感しています。NavVisと提携し、大規模なARアプリケーションという共通のビジョンを実現できることに、わくわくしています」とコメントしました。

(参考)Magic LeapNavVis


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