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話題 2021.08.26

「HALO」シリーズの共同創業者がXR技術に熱い視線「ARは携帯を脅かす」

有名FPS作品「HALO」シリーズや「Destiny」を手掛けたゲームスタジオBungieの共同創業者、Jason Jones氏がXRについての見解を披露。これらのテクノロジーがスマートフォンやTVを脅(おびや)かす勢いで成長していくという意見を語りました。

Jones氏は1991年にBungieを創業。以後30年間同社に在籍しており、現在はチーフ・ビジョン・オフィサー(CVO)を務めています。今回のJones氏のコメントは、2021年8月24日に行われた、新作「Destiny 2」のショーケース前インタビューで語られたものです。

ARは携帯(端末)を脅かす(技術になる)、私はそう確信しています。我々は皆、将来的に(AR)グラスを着用するようになるでしょう。そしてTVは使われなくなります。(TV)関連企業のビジネスも成り立たなくなります。(中略)多くの人は(AR)ペットを飼ったり、タージマハルやエッフェル塔が表示される(AR)窓などを持つようになるでしょうね。

(これらの変化が起こるのは)20年後ぐらいだと思いますが、もっと早いかもしれません。非常に興味深いことが起こると思います。

Jones氏によれば、XRは“100%”破壊的技術(disruptive technology)になるとのこと。米メディアRoad to VRは、同氏のコメントから。現在Oculus Quest 2がそういった仕様になりつつあるように、将来的に、VRとARデバイスがひとつ(両方の機能を併せ持つ)になる可能性を指摘しています。

ローカルコンピューティングは今後も必要

XRの発展に強気な発言をする一方、 ゲーム分野においては、XRは、既存のゲームのプレイ方法を大きく変化させることは無いとJones氏は判断しています。加えてパフォーマンス面から、XRには、今後もローカルコンピューティングが必須と考えているそうです。またARに関しては、メインストリーム化する前に、大きな批判と拒絶が発生するとのこと。

Jones氏は2021年8月現在、BungieがXR関連コンテンツの開発を進めているかについては明言しませんでした。ただ、CVOという立場で発せられた同氏の言動を鑑みるに、検討や計画を行っている可能性は考えられるでしょう。

(参考)Road to VR

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