毎年ニューヨークでは、世界中の玩具が集まる国際玩具見本市Toy Fairが開かれます。第115回目となる今回は現地時間2月17日から2月20日までの開催を予定していますが、米玩具メーカー、ハズブロ社は、一足先に同社の新商品『Marvel Avengers: Infinity War Hero Vision Iron Man AR Experience』を発表しました。
製品内容には、マーベル・コミックの『アベンジャーズ』のヒーローであるアイアンマンのマスク、ゴーグル、ガントレット(手用器具・籠手)、ARマーカー等が含まれます。
アイアンマンになりきって敵を倒す
AR(拡張現実)は没入型のVRとは異なり、スマートフォンなどのカメラを通して、ユーザーが見ている現実の世界に情報を表示します。
『Marvel Avengers: Infinity War Hero Vision Iron Man AR Experience』は、同梱されているアイアンマンのマスクとガントレットで、アイアンマンになりきって遊べる製品です。この製品でARを体験するには、iPhoneまたはAndroid向けの専用アプリをダウンロードし、スマートフォンをゴーグルにセット、アイアンマンのマスク内に装着します。ユーザーは自分のレベルに合わせてARマーカーを部屋の中に配置し、バトルシーンを作成します。アプリはiOS6以降またはAndroid5以降を搭載したスマートフォンで利用可能です。
配置したARマーカーに敵が出現し、ユーザーはガントレットを装着した手をかざして闘います。アベンジャーズにとって最強の敵『サノス』も登場するとのこと。もしARマーカーを無くした場合でもインターネットからプリントアウトができます。
https://www.youtube.com/watch?v=_ebfSYX3LEc
親目線でのゲーム作り
ゲームクリアには数時間が必要とのことですが、クリアした後に配置したARマーカーを移動すればまた次のゲームが始まります。全部で10レベルのステージがあり、その中には休憩時間も組み込まれています。10分間のプレイ後やレベル3まで到達した場合、一時的にマスクを外し、マスクの「再装備」を行うための休憩が必要となります。
Hasbro(ハズブロ)社はこの休憩システムとARコンテンツを意図的に組み込んだと、米メディアThe Vergeに話しています。子供がゲームをプレイしている時、親は子供とコミュニケーションをとりたいと考えているかもしれないことや、親は子供がモニター画面を何時間も見続けることが良い事だとは思わないかもしれないことなど、子供をもつ親の視点を考慮しながら製品作りに取り組んでいるとのことです。
また、アプリはBluetoothやWi-Fi環境を必要としないので、ユーザーデータが収集される心配もありません。
発売は今春を予定
本製品『Marvel Avengers: Infinity War Hero Vision Iron Man AR Experience』は今春発売予定、価格は49.99ドル(約5,500円)です。追加でインフィニティ・ストーン(アベンジャーズに登場する特殊能力を持った石)を購入すれば、異なる特殊能力が使えるようになるとのこと。アイアンマンやマーベルコミックヒーロー達が集結する映画、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』も今春4月27日に日本公開予定です。
(参考)
Hasbro’s new Hero Vision AR toy lets kids pretend to be Iron Man /The Verge(英語)
https://www.theverge.com/circuitbreaker/2018/2/12/16990968/iron-man-ar-hasbro-hero-vision-infinity-wars-release