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Vision Pro 2023.11.15

「iOS 17」のβ版で「Apple Vision Pro」向けの“空間ビデオ”が撮影可能に 対応デバイスはiPhone 15 Pro

iPhone/iPad向けOS「iOS 17」のβ版(Beta 2)の配信が、テスター向けに開始されました。iPhone 15 Proで、アップルの空間コンピューター「Apple Vision Pro」で視聴できる“空間ビデオ”の撮影が可能になりました。

「Vision Pro」は、日本時間6月6日の「WWDC23」にて発表されたデバイスです。専用の「visionOS」を搭載し、カメラで取得した現実世界上にバーチャルな情報を重ねる「パススルーMR(Passthrough Mixed Reality)」的な表現を実現します。現実世界に拡張ディスプレイを配置することや、周囲に映る現実世界をダイヤル調整で”割合を減らす”ことで、VRのような没入的体験も可能と目されています。

海外メディアCNETなどの報道によると、空間ビデオは2本の動画を同時撮影し、ステレオ動画規格「MV-HEVC」で、3D立体映像化したものであるとのこと。

β版「iOS 17」の空間ビデオ撮影機能の情報を公開したM1さん(Xユーザー)は、現バージョンでは解像度は1920 x 1080に固定されていると説明。また「iOS 17」の設定欄では、野外での撮影が推奨されているそうです。

「Vision Pro」は、空間ビデオをホーム画面などに表示して再生する機能を搭載しています。公開画像からは、映像の背景や端の“ブラー(ぼやけ)”を表示する機能も確認可能。映像の立体感を高めるためのシステムと思われます。

なお「MV-HEVC」の仕様は公開されており、アップル以外の開発者(企業)も空間ビデオの再生に対応したアプリを作成可能。Meta Questなどで使用できるPC操作アプリ「Virtual Desktop」は、すでに取り組みを進めているそうです。

(参考)UploadVR

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