半導体大手インテルの研究者が、ディープラーニングを活用することで、ゲームグラフィックの“フォトリアル化”を実現する技術デモ映像をYouTubeで公開しました。
今回公開された技術デモは、ディープラーニングによってゲームのフレームを分析し、実写イメージのデータセット「Cityscapes」から新たなフレームを生成するというものです。
米メディアRoad to VRは、この技術デモのメソッド「interactive rates」は、NVIDIAのディープラーニングを使った「DLSS」に通じるものであると説明。「DLSS」が画像を取り込んでからより鮮明な画像を生成するのに対し、認識した画像とデータセットを参照し、「元フレームの画像に一番マッチする全く新しい画像」を生み出すことが特徴的である、と解説しています。
一方で2021年5月現在、「interactive rates」は、テスト段階の技術です。「RTX 3090」といった最新のハイエンドGPUを使用しても、フレームレートは「2FPSが限界」とのこと。実際の使用には課題が残る技術ですが、グラフィックの驚異的な向上が期待できます。もしVRで快適に使用できるほどこの技術がブラッシュアップされれば、没入感を大きく向上させることができるでしょう。インテルの今後の研究に、注目したいところです。
(参考)Road to VR
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