グーグルは開発者イベントGoogle I/Oで、AR機能「Google Lens」のカメラアプリへの実装と、アップデートを発表しました。幅広いAndroidのスマートフォンで簡単に使えようになるだけでなく、Google Lensで提示する情報も拡充されます。
Google Lensとは
Google Lensは昨年5月のGoogle I/Oで披露されました。カメラの中に映ったものを認識し、関連した情報を表示してくれる機能です。この機能は同年10月に発売されたグーグルのスマートフォンPixel 2/Pixel 2 XLに搭載され、その後ほかのAndroidスマートフォンにも展開されましたが、あくまでも写真アプリであるGoogleフォトの1機能にすぎませんでした。
今回グーグルが発表したのは、まずカメラアプリへの実装です。Googleフォト経由ではなく、カメラアプリから直接Google Lensを使えるようになります。対象機種はLG、ソニーモバイル、ASUSなど、幅広いAndroidのスマートフォンが挙げられています。
検索や類似するものの表示など、機能がアップデート
さらに、今回グーグルは3つのアップデートを発表しています。
テキスト検索をスムーズに
1点目は、画面に映るテキストからの検索機能です。例えばレシピやレストランのメニューから気になるテキストをコピー&ペーストすれば、Google Lensで料理の写真といった情報を得ることができます。
似たアイテムを教えてくれる
2点目に、「これは何?」というだけでなく、「これに似たものは?」という問いにも対応できるようになりました。ファッションコーディネートにGoogle Lensを向ければ、服のレビューのような情報だけでなく、似たようなアイテムを提示してくれます。
リアルタイムで情報提示
そして3点目として、Google Lensの機能をリアルタイムで使えるようになりました。カメラに映るモノに関する情報を即座に提示します。膨大な単語や文章、モノを瞬時に見分けるという、最先端の機械学習が活用されていることをうかがわせます。
スマートフォンへの入力のアシスタントとしては、音声入力の機能が普及しています。グーグルは音声と同じように、見える景色を使うことが、入力機能に根本的な変化をもたらすと考えています。
Google Lensは今後数週間のうちにリリース予定です。私たちの日常をどのように変えてくれるのか、楽しみに待たれます。
(参考)Google公式ブログ