コロナウイルスによる影響で大小を問わず多くの企業がリモートワークを余儀なくされています。そのため、離れていても各従業員がコミュニケーションを取れるように様々な方法が試されています。
その中でも、米国の自動車メーカーであるフォードモーターカンパニー(以下、フォード)は、VRテクノロジーを活用したミーティングを行なっています。VR内の仮想スタジオに自社のデザイナーを集め、自動車の設計に遠隔で取り組めるようにしました。各デザイナーは3Dモデルの周囲に入り込んで間近でデザインを見ることができます。
また、各デザイナーはVR内で立体的なロボットのアバターとして表示されるため、普通の画面上よりも自然に対話ができる、としています。
(フォードが公開したGIF動画では、デザイン部署のVPとグローバルデザインディレクターら複数人がVRでデザインを打合せている様子が映っている)
これまでもフォードではVRを使用した車両のバーチャル検査を実施してきました。従業員が各自VRヘッドセットを着用して、様々な照明下で車の3Dモデルを見ます。そうすることで、デザイン上での欠陥を特定し、モックを作成する前に修正を行うことが可能になりました。
フォードは将来的に3Dモデルにリアルタイムでの変更を可能にするなど、VR使用の拡大を目指しています。
(参考)VRScout