5月15日、Appleは、iPadとiPhoneシリーズに複数のアクセシビリティに関する新機能を導入する計画を発表しました。導入予定時期は2024年後半で、新機能にはアイトラッキング(視線追跡)を活用した操作システムも含まれます。
iPadとiPhoneに実装予定のアイトラッキングは、デバイスの前面カメラが利用者の目線を認識し、画面内の操作として反映するシステム。身体が不自由なユーザーでも使用できることを想定しており、物理ボタン(の操作)やスワイプ、各種操作を目の動きだけで行えるようになります。
アイトラッキング機能は、追加の外部機器などをiPadやiPhoneに接続しなくても使用可能になる予定です。また発表によると、同機能ではAIが活用されており、機械学習に関連する全てのデータはデバイス上のみに保存され、アップル側とは共有されないとのこと。なお記事執筆時点では、対応(実装予定の)デバイスの詳細などは発表されていません。
Appleは、2月に発売された空間コンピュータ「Apple Vision Pro」にアイトラッキング操作を実装しており、今回の更新で同機能が使用できるデバイスを“拡充”する形です。「Apple Vision Pro」は、iPadなどとは異なり、アイトラッキングがデフォルトの操作システムになっており、空間上に浮かぶアイコンなどを“見る”ことで、アプリなどを選択できます。
(参考)Apple