VRデベロッパーSimon Brownさん(通称DrBeef)は、2004年に初リリースされたid SoftwareのホラーFPS「Doom 3」を、Oculus Quest(オキュラス クエスト)でプレイ可能にするMODの製作を進めていることを発表しました。
「Doom 3」は、名作FPS「Doom」シリーズの(2000年代当時の)リブート作。激しいアクション性に重きを置いていた従来作から、ホラーに作風を転換したことは議論を呼びましたが、グラフィックを筆頭に、作品としては高い評価を獲得しました。Oculusに縁深い、ジョン・カーマック氏も開発に携わっています。
Brownさんは、これまでも複数の作品の移植を行っています。2020年8月には、ナチスドイツと戦うFPS「 Return To Castle Wolfenstein(RTCW) 」をOculus Questでプレイ可能にするMODを、サイドローディングアプリ「SIdeQuest」に公開し注目を集めました。
Doom 3 is coming to the Oculus Quest…. pic.twitter.com/dNpE197mPm
— Simon Brown (@DrBeef) September 13, 2020
「RTCW」の公開当時、 Brownさんと共同で作業を行う面々は、Oculus Questでは、発売時期が新しいゲームを十分なフレームレートで動作させるのは困難と考えていたそうですが、 Emile Belangerさんが行った「Doom 3エンジン」の改良によって、目途が立ったとのこと。
2020年9月現在、Quest版「Doom 3」のリリース時期は不明です。その性質上、配信は正規のOculus Storeではなく「SideQuest」などをで行われる可能性が高いでしょう。なおOculusは、2012年に最初期のクラウドファンディングを行った際、300ドル(約31,000円)以上の出資者を対象に、開発用のキットと「DOOM 3 BFG」を提供する予定でしたが、実現はしませんした。
(参考)UploadVR