VTuberグループ「ホロライブ」を運営するカバー株式会社が、初の海外拠点「COVER USA」の設立を発表しました。
カバー社の発表によると、世界のIPビジネス市場では、日本とアメリカがけん引しており、キャラクターIPの総収入のTOP10に入っているほとんどが、アニメルックであるとのこと。今後グローバルでIPを展開するためには、ライセンスやコンテンツ販売、タイアップ企画などで収益をつくれるような英語圏現地でのビジネスの環境が必要と説明しています。
これを背景に、カバー社は北米に「COVER USA」を開設。「VTuber」というカルチャーを漫画・アニメ・ゲームに続く世界で勝負できる日本発の新たなコンテンツ産業として昇華させるため、グローバルでのビジネス・コンテンツ展開を加速する第一歩にするとのこと。
北米に拠点を置くことにより、コンテンツの現地化、UGCの現地化、ビジネスの現地化を目指すとしています。より現地との関係性を深め、ファンコミュニティの整備や販売網の拡大を進めると述べています。
営業開始は2024年7月以降を予定。所在地はカリフォルニア州で、谷郷氏が代表を務めるとのこと。
なお、「海外現地で3Dライブ用のスタジオをつくるビジョンはあるか」を質問したところ、「タレントのニーズなども加味した上で検討するが、(タレントを含む)カバー社の優先事項は、商品展開、セールスの強化などを図ることにある」と述べました。
(参考)プレスリリース、記者会見