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医療・福祉 2018.12.21

AR/VRで不安や緊張を緩和、小児対象の治療支援システムが2019年1月導入

子どもの歯科受診を促進するVRサービスを提供する株式会社BiPSEEは、ARとVRを組み合わせた小児対象の治療支援システム「BiPSEE医療XR(仮)」の導入試験をナビタスクリニック立川にて2019年1月より開始します。ARとVRを組み合わせることにより「小児領域での不安と痛みの軽減に応えていく」としています。

BiPSEEは「子どもの受診には『待合室で待つこと』『診察室に入ること』『処置・治療を受けること』というハードルがあると考えている」とコメント。同社は2018年7月に「BiPSEE歯科VR」にて、個別のVRサービスを導入していましたが、個別のサービスをつなぐという形は効果に個人差が大きかったとのことです。

そこで同社は、徐々に高まる不安と緊張感を緩和し、処置の痛みを軽減するには、子どもの想像する力に寄り添う「連続性のある場面展開」が有効だとしました。
 

「BiPSEE医療XR」はARとVRを組み合わせた小児対象の治療支援システムです。現実の世界から段階的にAR、VRへと環境が変化することで、子どもの「想像する力」「想像を楽しむ力」を引き出して没入感を高めることが期待されています。

まず、待合室から診察室・治療室へのドアに「魔法のドア」をARで現実世界に表示させ、ドアをくぐって診察室に入ると、診察室でさかなが泳いでいる様子が映し出されます。子どもの椅子やベッドに移動し、姿勢が安定したことを確認してからボタンを押すと、ARから徐々にVRに切り替わる仕様となっています。

 今後は導入試験で「BiPSEE医療XR」サービスの完成度を高め、医科・歯科の両分野での導入を広げてゆくとしています。また、子どもにとって分かりやすい治療の必要性や治療の手順についての説明機能の開発も進めていくとのことです。
 
(参考)株式会社BiPSEE プレスリリース


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