株式会社BiPSEEは、こどもの歯科受診を促進するVRサービス「BiPSEE歯科VRシリーズ」の提供を開始しました。同社が提供中の「BiPSEE歯科VR」に新たなVRサービスを加え、こどもの歯科受診のハードルを下げ、来院を後押しします。
4つのハードルを乗り越えるためのVRサービス
BiPSEEは、こどもの歯科受診には4つのハードルがあると考えています。それぞれ、 (1)来院すること、(2)待合室で待つこと、(3)治療室に入ること、(4)処置・治療を受けることの4つです。それぞれのハードルをこどもが無理なく乗り越えられるよう、新たに3種類のVRサービスを開発しました。
BiPSEE歯医者さん体験VR(新サービス)
VRの「他者視点を体験する」という特性を利用したサービスです。こどもが歯科医になり、歯みがきの難しさと大切さを大人の患者に伝える、という内容です。こどもが自分自身の歯みがきや歯のケアの重要性に気づくきっかけを作ります。歯科医院のほか、保育園や幼稚園など、歯科医院以外でも活用できます。
BiPSEEこんにちは!歯医者さんVR(新サービス)
VRの持つ「未知を既知に変える」力を活用したサービスです。来院前に医師や歯科医院の様子をVRで体験することで、”優しそうな先生” ”楽しそうな場所だな”と親しみを感じてもらいます。これにより、こどもの来院を後押しします。こちらも歯科医院のほか、保育園や幼稚園など、歯科医院以外でも活用できます。
BiPSEEミニVRゲーム(新サービス)
VRの「没入感」を活かした、待合室で利用するサービスです。待合室は治療の音などが聞こえるため、不安や恐怖感が大きくなりがちな場所です。しかしゲームがあれば、周囲の状況から離れ、こどもはVRの面白さに夢中。”次のお部屋で、別のVRもしようね!”との呼びかけで、「治療室へ入る」というハードルもぐっと下げることができます。
BiPSEE歯科VR(サービス提供中)
処置・治療中に利用するサービスです。VRで不安と痛みを和らげます。また「姿勢誘導技術(特許出願中)」により、治療に最適な姿勢を保つことが可能。既に70人以上のこどもが体験しています。
参考記事はこちら
「歯医者は怖い」というこどもの悩みが背景に
2018年5月に募集した「BiPSEE歯科VR」のパートナー歯科医院との連携から、今回の新サービスの開発は始まりました。こどもは「何をされるか分からない」「怖い」などの悩み、保護者は「こどもが泣くのはつらい」「来院日を変えるのは難しい」などの悩みがあり、これらの悩みをトータルに解決するためには、来院前から処置・治療後までの流れを全面的にサポートする必要があります。
今後「BiPSEE歯科VRシリーズ」は、「BiPSEE歯科VR」利用中の歯科医院への導入を中心に進めていきます。同時に、不安や怖れの軽減が求められる全ての領域への応用も進めて行く方針です。