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AR/MR 2020.03.08

お札がARで“動く名画”に。イギリスで新紙幣が発行

イングランド銀行は、2020年2月後半から発行が開始された新紙幣に対応するARレンズ(フィルター)を、スマートフォン向けカメラアプリ「スナップチャット(Snapchat)」上でリリースしました。

イギリス国内限定のARレンズ

新20ポンド紙幣は、2019年10月にデザインが公開されました。紙幣の表側にはエリザベス英女王、裏側にはイギリスの画家であるターナーの肖像画が描かれています。紙幣の素材は、紙製からポリマー(プラスチック)製に変更されました。

ARレンズは、端末のカメラを新20ポンド紙幣に向けることで動作します。レンズが紙幣に描かれたターナーの肖像画を認識すると、その部分にターナーの作品「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号」が、ARアニメーションで表示されます。なおARレンズは、イギリス以外の国では使用できません。

ARと紙幣

紙幣とARを組み合わせる試みは、今回のイギリスの試みが初めてではありません。アメリカでは、トランプ政権が採用を見送ったアメリカの20ドルの新肖像をARアプリで再現する“試み”が行われました。ロシアでも2018年、専用のARアプリに対応した、200ルーブル紙幣と、2000ルーブル紙幣の発行が開始されています。

日本では、2024年から各紙幣のデザイン(肖像)が現行のものから一新される予定です。イギリスやロシアのようにARに対応した紙幣が国内でも誕生するのか、今後の発表に期待したいところです。

https://www.youtube.com/watch?v=ClUFVu4ZRcI

(参考)Next Reality


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