米国のトランプ政権が採用を見送ったアメリカの20ドルの新肖像を、グーグルがスマートフォン向けARアプリ「Notable Women」で実現しました。
アメリカでは、奴隷解放運動の女性指導者ハリエット・タブマン氏を20ドル札の新たな肖像にする計画が進められていましたが、トランプ政権は計画の延期を発表。批判が集まっていました。肖像の変更が実現した場合、同国の紙幣に約100年ぶりに女性が描かれることになっていました。
100人の女性が表示可能
「Notable Women」はグーグルが、バラク・オバマ政権で財務官を務めたロージー・リオス氏と共同で制作しました。同アプリは、女性がアメリカのドル紙幣に肖像として使用された場合、どのようになるかARで表示するというもの。市民活動家のローザ・パーク氏や宇宙飛行士のサリー・ライド氏を含む、100人の女性が“肖像候補”として登録されています。
「 Notable Women」は、iOSとAndroidに対応しています。アプリの起動後、端末のカメラをドル紙幣に近づけることで、ARフィルターが動作し、選択した女性の姿が表示されます。
関係者のコメント
「Notable Women」について、リオス氏は同アプリのリリースイベントで以下のようにコメントしています。
(「Notable Women」は)単なるイメージではなく、更に大きなもののトリガーとなるものなのです。このアプリ(「Notable Women」)の良い所は、我々が待つ必要がないところです。(「Notable Women」の機能は、女性の顔が)ドル紙幣に表示されるだけではなく、彼女たちが成し遂げたことを学べることなのです。
(参考)CNET