エイベックス株式会社は、ライブ配信者支援事業などを展開する株式会社TWHを買収し、子会社化した旨を発表しました。エイベックスは「エイベックスの所有するインフラを使用することにより、個人クリエイターの音楽制作や配信、マスメディア出演などといった芸能活動のサポートも行い、様々な分野への進出を促進する」としています。
TWHは、ライブ配信者のようなネット分野におけるクリエイターを支援する「クリエイター・エージェンシー事業」、配信に特化したクリエイター・インフルエンサーを支援する「ライブコマース事業」、アニメーションキャラクターによるバーチャルライブ配信の支援やIP開発などを行う「バーチャル・キャラクター(VTuber)事業」を手掛けています。
エイベックスによれば、「YouTuberなどネットで人気を集める”個人クリエイター”のコンテンツが大きな影響力を持ち、マスメディアを介さずに直接的にファンを獲得する”個人のメディア化”の動きが広がっている」とのこと。また今後、通信環境のさらなる高速化などにより、インターネット上の動画コンテンツの流通は拡大し、そこで活躍するクリエイターも増加しすることが予測されています。
エイベックスは「個人クリエイター育成の新しいノウハウを蓄積するとともに、人材の発掘・育成の枠組みを確立し、世の中に新たな価値を提供する」とコメントしました。
VTuberへの動きを見せるエイベックス
エイベックスはVTuber(バーチャルYouTuber)にも積極的な姿勢を以前から見せており、通期決算などでも成長戦略としてのアプローチを掲げています。
2018年には株式会社エクシヴィ(XVI Inc.)と「AniCast Lab.(アニキャストラボ)」を設立、またVTuber「響木アオ」をエイベックスからアイドル&作詞・作曲家としてデビューさせるなど、その動きはより活発になりつつあります。