2021年1月、米メディアBloombergにより報じられたアップルのVRヘッドセット。2月に入り、新たに価格やスペック情報を含む詳細な情報を海外メディアが報じています。
Broombergによれば、アップルのVRヘッドセットはコードネーム「N301」と呼ばれており、2021年1月時点ではプロトタイプの後期段階。販売計画は「1店舗、1日当たり1台」と控えめなことから、ハイエンド製品をニッチな市場に向け提供する計画とされています。
ディスプレイは両目8K、価格は30万円前後?
The Informationによる追加情報では、「N301」の外観は「滑らかで曲面的なバイザーが、メッシュ素材を介して(ユーザーの)顔と接し、取り替え可能なヘッドバンドが取り付けられている」とのこと。ヘッドバンドは空間オーディオ(Spatial Audio)に対応しており、ディスプレイは「デュアル8K」。アイトラッキングに加え、フォービエイテッド・レンダリング(※)も導入されるようです。
(※フォービエイテッド・レンダリング……視野の中心は高解像度に、視野の外側は低解像度で描画する手法。人間の中心視野は狭いため、適切に使用すればレンダリング用のリソースを効率的に利用しつつ違和感を抑えられる)
さらに、「N301」に搭載されるカメラは、アイカメラを入れて12機以上。パススルー機能は高解像度かつカラー映像となり、ハンドトラッキングも実装されるとのこと。アップルは“複数の入力方法”を開発しているとし、現時点では「指抜きのような形状をした、ユーザーが指に装着するデバイス」などが検討されている、とコメントしています。
The Informationによれば、アップルは「N301」の価格は3,000ドル(約31万円)前後に設定する方向で調整中。最初の1年間に、同デバイスを25万台を販売することを目標にしているとのことです。
あくまで非公式筋の情報、しかし過去にも様々な取り組み
これらの情報はアップルの公式発表ではなく、あくまで「情報に精通する人物」からもたらされたものであることに注意が必要です。
Mogura VRではこれまでにも、アップルのVR/ARデバイスに関連する多数の情報を紹介してきました。下記はその一部です。
(参考)Road to VR、UploadVR