Appleは「Vision Pro」開発チームを「Vision Products Group」と名付けたようです。米メディアBloombergが報じました。この独自チームはApple標準の機能別部門編成から独立し、今後も「Vision Pro」にフォーカスした開発を継続すると見られます。
プロダクト中心のチーム体制は異例
Appleの「Vision Pro」開発チームは「Technology Development Group」として2015年に設立されました。米メディアBloombergによると「ここ数週間でその名称が『Vision Products Group』に変更された」とのことです。
Appleは1990年代後半から、プロダクトごとのチームではなく機能別の組織編成を行ってきました。これは創業者であり前CEOのスティーブ・ジョブズ氏の方針によるものです。
しかし現CEOのティム・クック氏は2015年に、新プロダクト開発チームを機能部門を横断して創設。このチームは製品発表後に機能別チームに振り分けられると予想されていましたが、名称変更が明らかとなり、プロダクト中心のチーム体制の継続が示唆されています。
廉価版を含めた製品群を開発か?
また、本件を報じたMark Gurman氏(Apple担当のBloomberg支局長)によれば、「Vision Products Group」は”Products”と複数形を使用していることから、「Vision Pro」以降の新たな製品開発に取り組んでいると考えられます。スタートアップのような体制と、空間コンピューティングデバイスを取り扱える有能な専門のエンジニアによって開発を加速させたい思惑も伺えます。
(参考)Bloomberg