Home » 【Apple Vision Pro】オンライン注文時に「Face ID」が必要? “顔スキャン”でサイズが合ったストラップ提供


Vision Pro 2024.01.19

【Apple Vision Pro】オンライン注文時に「Face ID」が必要? “顔スキャン”でサイズが合ったストラップ提供

空間コンピューター「Apple Vision Pro」のオンライン注文時に、iPhoneやiPadの「Face ID」を使った“顔スキャン”を使用することが明らかになりました。

「Apple Vision Pro」は、Appleが2023年6月に発表した空間コンピューティングデバイスです。現実とバーチャルを融合したMR(Mixed Reality)の体験が可能です。片目4KのOLEDディスプレイ、多数のセンサーと2つのチップセットを内蔵したパワフルな処理能力、空間コンピューティングのUIUXデザインなどが特長です。価格は3,499ドル(約50万7,000円)と同種の一体型MRデバイスと比べてもプレミアムな位置づけとなります。

米メディアRoad to VRによると、現在海外では「Apple Vision Pro」の予約手順に関する説明メールの配信が始まっており、「『Apple Vision Pro』の注文時には、iPhoneかiPadの「Face ID」でフェイススキャンする必要があります。データは、光ブロッカー(接顔クッション)とヘッドバンドのサイズ決定に使用されます」と書かれていたそうです。

アップルは、利用者の頭部形状にマッチしたブロッカーとストラップを提供することで、「Apple Vision Pro」の着用感を向上させようと試みていると思われます。同デバイスには2種類のヘッドバンドが付属することが判明しており、顔前面と後頭部で支える“標準ストラップ”には3種類のサイズが用意されているそうです(頭頂部バンド付きストラップのサイズ種類は不明)。

なお、店頭では顔スキャンができない(iPhoneやiPad未所有の)人でも「Apple Vision Pro」を購入できるとのこと。将来的には、スキャン用のデバイスをオンライン販売する予定とアップルは説明しています。


(「Bigscreen Beyond」の本体画像)

購入前に自分をスキャンして、最適化されたブロッカーなどを受け取るシステムは、2023年に発表されたVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」も採用しています。同ヘッドセットの場合は、フェイスパッドはスマートフォンで顔面を3Dスキャンしたデータをもとに作成、レンズも提供した視力データから個別に作成され、本体に同梱されるという仕組みです。

「Bigscreen Beyond」はMeta Questシリーズなどとは異なり、「誰かと共有しないパーソナルなデバイス」として設計されています。類似した注文システムを採用する「Apple Vision Pro」も、同様の“設計思想”と言えそうです。

日本での予約注文時にも「Face ID」スキャンが必要になるのか、それとも別の仕組みが採用されるのか。アップルからの正式な発表が待たれるところです。

(参考)Road to VR

Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード