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業界動向 2019.02.05

アップルからARデバイス関係者が退社 かつてHoloLensの開発にも関与

マイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens」の開発者で、その後アップルに移籍したAvi Bar-Zeev氏が、2019年1月末にアップルを退社していたことが判明しました。Zeev氏は1990年代からVR/AR分野で活躍していた人物であり、アップルでは2020年に発売予定と目される、新型ARヘッドセットの開発を行っていたとされています。


(Avi Bar-Zeev氏)

90年代からVR/AR分野で活躍

Zeev氏のVR/AR分野におけるキャリアは、1990年代にスタートしました。同氏はディズニーが取り組んでいた初期のVRコンテンツの制作に参加し「アラジン」などをテーマとしたVRアトラクションを筆頭に、複数の開発プロジェクトに参加。その後Zeev氏はKeyholeという企業を共同創立、同社がGoogleに買収されたのち、2008年にマイクロソフトに入社しました(※買収後、KeyholeはGoogle Earthの開発・運営を行った)。

マイクロソフトでのZeev氏の業務は、主にMRヘッドセットHoloLens(当時の仮称はScreen Zeroであり、その後Fortalezaに仮称を改名した)の開発でした。製品コンセプトの構想、デモ制作、デバイス設計などを担当していたとのこと。Zeev氏はクラウドを活用したAR用プラットフォームの開発などに参加していました。

今後の動向は?

2019年2月5日現在、Zeev氏は退社後の動向や移籍先を明らかにしていません。同氏は2019年1月末にTwitterでFacebookに対する批判的な内容を含む発言をツイートしており、同氏が(いくらVRに積極的とはいえ)Facebookへの入社を望む可能性は低いと推測されます。

2019年2月現在、アップルからZeevの退職に関する公式の発表は行われていません。同氏の在職中の役職、Prototype Development, Sr. Managerの後任人事も不明です。

(参考)Road to VR
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