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業界動向 2023.04.10

メタバース事業のambr、VR×AI特化の研究開発チームを新設 R&D想定テーマも公開

4月10日、メタバース事業を手がける株式会社ambrはVR×AIに特化したR&Dチーム「ambr VRxAI Laboratory」を設立しました。AI技術とVR体験を組み合わせ、飛躍的に進化した新たなVRコンテンツの実現を目指します。

バーチャルイベントに強み

ambrは2018年設立。法人向けメタバースプラットフォーム「xambr(クロスアンバー)」の開発事業や、クリエイティブスタジオ事業を提供しています。同社は「TOKYO GAME SHOW VR 2022」や「マジック:ザ・ギャザリング バーチャル・アート展」など、著名なイベントやIPとのコラボレーションに取り組んできました。また、2022年7月には株式会社電通グループ等から10.2億円を調達しています。

AI×VRで、インタラクティブな体験を

今回、新たに設立されたR&D;チーム「ambr VRxAI Laboratory」は、VR体験にAI技術を組み込む研究開発およびその検証を目的としています。下記は同社が公開したR&D;テーマの想定例です。

・ユーザーの質問に対してリアルタイムに情報提供やナビゲーション、サポートを行う、AIアシスタントの実装
  ・強化学習モデルの活用による、フレキシブルかつインタラクティブなNPCキャラクターの実装
  ・ユーザーの嗜好に合ったキャラクターの自動生成
  ・生成AIを活用し、ユーザーや開発者によるオブジェクトやワールド構築の多様化・効率化
  ・ボイス/テキストチャットをリアルタイムで分析し、それに応じたエモート等の生成
  ・個々のプレイヤーに合わせたパーソナライズされたストーリー展開
  ・レコメンドシステムの活用による、オススメコンテンツの提案
  ・自律的なカメラによるゲーム内撮影機能の自動化、画角の最適化
  ・サーバーマッチングの多様化で「出会う体験」を拡張

同社はR&Dチーム新設に伴いエンジニア採用を強化し、全社員への月額1万円を上限とする「AIツール利用補助金制度」の導入など全社でのAI活用施策を推進する、としています。今後はVR×AIに関する中長期的な調査や研究開発、研究成果に関する情報発信にも取り組んでいく予定です。

(参考)プレスリリース


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