人気漫画・アニメ「ONE PIECE」の主人公・ルフィと会話ができる「AIルフィ」が、デジタル庁主催の2022年度「good digital award」エンターテインメント部門において優秀賞を受賞しました。
AIで自律応対できる「麦わらのルフィ」
「AIルフィ」は、株式会社ディー・エヌ・エー、セコム株式会社、株式会社集英社、東映アニメーション株式会社の4社協働で開発・提供されている、AIによって自律応対可能なバーチャルなルフィです。セコムが提供する「バーチャル警備システム」を活用し、来訪者への応対や挨拶、道案内などを自律して行うことができます。
人物検出、音声認識、対話ロジックなどにAIが活用されており、アニメ版声優の田中真弓さん協力のもと収録した、自然な合成音声で発話可能です。様々な技術によって、「AIルフィ」は原作の世界観を維持しながら、人間と自由に会話ができるとのことです。
「AIルフィ」はこれまで、2022年の3月に集英社オフィスでの受付業務の実証実験を経て、7月23日から8月21日に開催された「Meet the “ONE PIECE” 出張版 at RAYARD MIYASHITA PARK」にて一般公開されていました。
2018年から続く「ONE PIECE」のバーチャルを活用した取り組み
「ONE PIECE」はこれまで、作中キャラクターの3Dモデルを活用した先進的な取り組みを積極的に展開しています。
2018年7月22日には「ONE PIECEの日」を記念して、ルフィ役の声優・田中真弓さんと、ウソップ役の山口勝平さんが、それぞれルフィとウソップの3DモデルをVTuberのように動かす動画を公開し、話題となりました。その後はゾロ役の中井和哉さん、ブルック役のチョーさん、サンジ役の平田広明さん、ロビン役の山口由里子さんが、自身の演じたキャラクターの3Dモデルを動かす動画を公開しています。
2022年6月8日には、劇場版最新作「ONE PIECE FILM RED」に登場するヒロイン・ウタが、VTuberのように出演する動画シリーズ「ウタ日記」が公開。3Dモデルはキズナアイさんを輩出したActiv8株式会社が手掛け、映画公開日の8月6日まで、VTuber的な動画を通したプロモーションを展開していました。
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
(参考)プレスリリース