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業界動向 2023.06.21

Activ8とSynamonが経営統合、IPの「バーチャル化」や企業・自治体プロモーションの展開加速図る

Activ8株式会社と、株式会社Synamonは、2023年5月に経営統合を行いました。Activ8の強みであるIPプロデュース力と、Synamonが得意とするメタバースやXRに対する開発力を組み合わせ、エンターテインメント企業向けのIPサービス展開や、一般企業・自治体向けのプロモーションサービスの展開の加速を狙います。

VTuberやIPプロデュースでの強みと、技術力をかけ合わせる

Activ8は、直近ではVTuber「キズナアイ」のラストライブ「hello, world 2022」の企画制作・演出・プロデュースを担当。自社及び他社のIPプロデュースや、XR領域における広告代理業、バーチャルライブや3Dモデルの制作、バーチャルライブ配信システムの開発運営を行っています。直近では映画「ONE PIECE FILM RED」のヒロイン「ウタ」の3DCGモデル作成やライブ制作を担当。FNS歌謡祭、紅白歌合戦といった番組で注目を集めました。

一方のSynamonは現在、ファンマーケティング向けメタバースの「SYNMN」を運営。デジタルネイティブ世代に向けた新しいマーケティング手法を提供し、企業・ブランド同士のコラボやユーザーを巻き込んだ体験構築を行っています。「SYNMN」はシンガポールを拠点としプラットフォーム事業を展開するDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.や、NFTコンテンツのプロデュースを行うmicroverse株式会社など、多種多様な企業とのパートナーシップを結んでいます。

Activ8はプレスリリースにおいて、「我々の目指す『メタバースエンタテインメント産業をつくる』という目標は非常に大きく難易度の高いものですが、Activ8由来のエンタメビジネスのプロデュース力とSynamon由来のXR・メタバースの技術力を組み合わせることによって、より早いスピードで目標を達成できると確信し、今回の経営統合に踏み切ることとなりました」とコメントしています。

IPの「バーチャル化」、自治体や企業プロモーションの加速狙う

両社は経営統合により、以下のような事業展開の強化を行う見通しです。

①エンタテインメント企業向けのIPバーチャライズサービス
エンタテインメント業界における新しいユーザー体験として、IPの「バーチャライズ(バーチャル化)」が予定されています。IPに登場するキャラクターや世界観を3DCG化し、没入感のある体験を提供すると共に、新たなターゲット層の獲得やファンの満足度向上のきっかけ作りを行います。

②一般企業・自治体向けのプロモーションサービスの加速
Activ8が創業以来から行っている、バーチャル領域を主軸としたマーケティング支援を行うサービスを加速させるます。リアル会場とメタバース、オンラインを組み合わせたハイブリッドな音楽ライブやトークショーなど、ニーズに合わせたプロモーション支援プランが提供される予定です。

(参考)プレスリリース


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