フェイスブックは傘下のOculus向けに、新たな職種の募集を行っています。この求人情報から、同社がARヘッドセット(ARグラス)を開発中であることが確認できます。
フェイスブックのARデバイス開発
フェイスブックは長らくARデバイスの開発を続けているとされています。企業としての公式発表こそ行っていないものの、同社のAR部門代表であるFicus Kirkpatrick氏は、2018年にメディアTechCrunchの取材に対して「ARデバイスの開発を行っている」「ARグラスの実現を待ち望んでいる」と述べていました。
募集要項でARグラスに言及
今回「ARグラス」と明記して募集を行うのは、ARプラットフォームの製品デザイナー、ARエクスペリエンスの製品デザインプロトタイパー、AR/VRマーケティング戦略・オペレーションの代表といった複数のポジションです。
製品デザイン業務については、募集要項で次のように記載されています。
ARはPCやスマートフォンと同様に、我々の日常を根本から変えるでしょう。ARグラスがあれば、空間を超え、魔法のように物を呼び出し、感覚、記憶、認知を増幅できます。
(中略)
ARの未来を開発する我々の設計チームに参加して、フェイスブックのウェアラブルARを一緒に作り出しましょう。
またマーケティング代表については、「将来、我々のARグラスは物理的な世界とデジタルの世界を融合し、“現にあるもの”と“ありえるもの”を一つにします。これは次のメインストリームであり、そのために必須となる、一般消費者向けのウェアラブル技術を生み出します」と記載されています。
AR製品の出荷は近づいている
ARデバイスを巡るフェイスブックの動きは、Business Insiderも2019年1月に報じています。これによると、同社は数百人の従業員を研究開発センターのFacebook Reality Labsから、新設のARグラスをメイン業務とする部門に異動したとのこと。スポークスマンのTera Randall氏は取材に対し「AR製品は研究段階を終え、現実化します。出荷が近づいています」と話しました。そしてリリース時期については明言しないものの、「複数の製品を含む、楽しみなARロードマップを計画」していると発言しています。
フェイスブック/OculusのAR関連ポジションは他にも募集されており、これまでの多くの投稿や社員の発言内容から、同社のウェアラブルARデバイス開発が着々と進行していることが伺えます。
(参考)Road to VR
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