アマゾンは、7月16日から始まるセール「アマゾンプライムデー」のプロモーションとして、インドの10か所のモールで体験できるVR店舗をオープンしました。店舗の様子からは、未来のショッピングを垣間見ることができます。
気球に乗って、いざショッピングへ
VR店舗は、現実によくある店頭の様子を、ただVR空間に再現したものではありません。ショッピングは、プライムデーのセールアイテムであふれる街に熱気球で降り立つところから始まります。買い物客は気球の上から、どんなブランドや商品が売られているのか、眺めることができます。
そして商品を手に取るのは、それぞれコンセプトに基づいて作られたオリジナルのショールームです。キッチン用品、洋服、プライムビデオ、電化製品などが、テーマに沿って並べられています。リビング用品が並ぶスペースは、店頭というよりも、素敵な部屋、という印象です。洋服のショップは、未来の店舗を思わせる作りになっています。
買い物客が使うVRヘッドセットはOculus Rift。ハンドコントローラーTouchを使い、3Dモデル化された商品を持って好きな角度に動かし、確認することも可能です。例えばスマートフォンを手に取ると、説明書きがポップアップで空間に浮かび上がります。
公開された動画からは、冷蔵庫や洗濯機の扉を開けたり、シリアルの箱をチェックしたりという、通常の買い物と同じ、自然な動作で商品を選ぶ様子が分かります。
体験者は、「完璧に新しい体験」「(VRを体験中の)モールではなく、別のリアルな場所にいる気がした」と感想を語っています。
今後の継続はフィードバックを元に判断
このVR店舗は未来のショッピング像を見せてくれるだけでなく、アマゾンの独創的なビジネスプランを示すものでもあります。しかしアマゾンインディアがチェンナイ、ムンバイといった国内の10のショッピングモールでこの体験を提供しています。プライムデー後の継続は不明です。
アマゾンインディアによれば、期間中の体験者のフィードバックを元に、今後もVR店舗を継続するか判断するとのこと。他の国への展開予定については触れられていませんが、買い物客の反応からは、わくわくする新しいショッピング体験が期待できます。
(参考)Venture Beat