オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)でデータサイエンス分野を担うData61は、AR/VRおよび3Dウェブ技術等の開発を行う研究施設のオープンを発表しました。最先端の技術開発を進め、企業や政府との連携によって実用化を促進します。
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1億ドルを投じたスマートビルに入居
オーストラリアの首都キャンベラに開設されたこの施設はImmersive Environments Lab (IXL)と呼ばれています。施設にはウェアラブルなホログラフィックコンピューターデバイス、バーチャルタッチディスプレイ、モーションキャプチャーシステムなどが備えられています。
IXLはCSIROが1億ドルを投じて建設した、いわゆるスマートビルディングの1施設です。ユーザーは施設にある全てのデバイスや設備を使用することが可能です。
美術館や医療、農業などで活用
IXLで開発されたAR技術はシドニーのパワーハウスミュージアムで利用されています。観覧者は展示品に関するホログラム映像を見ることができます。他にもIXLで開発されたAR/VR技術は医療や農業、製造業、都市計画などに活用されています。
IXLは企業や政府機関とも連携し、先端技術の実用化を促進しています。Data61の代表を務めるAdrian Turner氏は「IXLは産官学のコラボレーションを進め、オーストラリアがこの新しい技術の波に乗り遅れないようにしています。ARやVR技術によって我々の産業は新しく生まれ変わり、働き方やレジャーの新しいあり方が創造されます」と話しています。
(参考)Cosmos Magazine、CSIRO