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VRChat 2023.05.19

VRChat公式がクリエイターを支援する経済システムについて言及 今年リリースを目指す

5月19日(金)、ソーシャルVR「VRChat」は、「クリエイターエコノミー」についての概要を発表しました。クリエイターやパフォーマーなどを、金銭面から支援・応援できる、VRChat内で完結する経済システムになる見込みです。

「VRChat」には現在、プラットフォーム内で決済を行う機能は存在しません。このため、クリエイターやパフォーマーに対する支援や、アバターなどの購入は外部サービスに依存しているのが現状です。「VRChat」内での経済システム構築については2021年に初めて言及されましたが、その後は情報は発信されてきませんでした。

5月19日(金)に公開された「Developer Update」では、「すぐにリリースされることはなく、今年中のリリースを目指しているが、具体的な日程は未定」と前置きした上で、「クリエイターエコノミー」システムについての詳細が発表されました。

まず「グループ機能」を用いてクリエイターをサポートできる機能が導入されます。ユーザーたちが所属できる「グループ」から金銭的なサポートを行うことで、特殊なロール(グループにおける役職)を入手できるようになるとのことです。

このロール情報をもとに、ワールドクリエイターはサポーターに対し「ワールド内の特定の場所へ立ち入る」「特殊なアイテムを使える」といったことが実現できるようになる、と説明されています。また、イベント主催者であれば「サポーター向けのVIPイベント」も開催できることが示唆されています。

一方、アバタークリエイターに対しては、「ユーザーがアバターを探して購入することを簡単にするシステム」が求められていると言及。こうした機能は「クリエイターエコノミー」の初期リリース後に導入される可能性がある、と示唆されました。

「クリエイターエコノミー」機能は、まず10〜20人程度のクローズドベータテストが実施予定です。システムが適切に機能し、クリエイターが簡単に利用できることを確認するためのテストとなり、規制上の要件から参加できるのは「米国に拠点を置くクリエイター」のみとなります。

「クリエイターエコノミー」は他の機能よりも長期間ベータ版として提供され、全員に公開されるのは今年後半になるとのこと。今後の進捗については「Developer Update」にて発表される予定です。

(参考)Developer Update


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