2022年1月より、Steamで販売中のPC向けシミュレーションゲーム「Not For Broadcast」のVR版(Not For Broadcast VR)が発表されました。Steam、Meta Quest Storeで2023年3月24日(※日本時間)に発売予定とのことです。
オリジナルの「Not For Broadcast」は強権的な政権による統治が行われる、架空の1980年代イギリスを舞台にしたプロパガンダシミュレーションゲームです。
プレイヤーはテレビ放送局編集スタッフの主人公になり、イギリス国民に何を見せ、何を見せないかを選択し、世論の操作と彼らの洗脳をこなしていきます。
(オリジナル版「Not For Broadcast」)
カメラごとの映像を切り替える、コマーシャルを挿入する、放送禁止用語に「ピー音」を重ねるといった編集スタッフ特有の仕事をリアルタイムでこなしていく慌ただしさ、ありそうでなかったシステム周りが大きなセールスポイント。放送される映像も実写で撮影されたものが採用されていて、非常に”それっぽく”仕上げられているのも見所です。
映像を始め、あちこちで炸裂するブラックジョーク、放送の選択に応じて発生する複雑な分岐パターンなど、一筋縄ではいかないストーリーも高く評価されています。
(VR版「Not For Broadcast」)
VR版は主人公の視点から、室内の装置をいじったりしながら編集業務に当たっていくという、まるで自分がその場にいるかのような錯覚を引き起こす現実味のある作りへと一新。操作周りもVR向けに最適化され、コマーシャル映像を流す際のビデオテープ(VHS)は引き出しを開けて取り出すといった、本物さながらの動作が求められてきます。
また、SteamのPCVR版は先行販売中の非VR版とは別の独立した新作としての扱いになるとのこと。そのため、既に非VR版を持っている人も別途、購入の必要が生じますのでご注意ください。
(参考)Road to VR、UploadVR