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VRChat 2023.08.10

「リクイン」って?「Join」って? VRChatのフレンド申請やイベント参加方法を徹底解説

ソーシャルVR「VRChat」で開催されているイベントや、VTuberが「凸していいよ!」と配信しているワールドなどへ行ってみたいと思った人は多いはず。しかし「VRChat」を始めたての人に、大きく立ちはだかる壁があります。

それは、「VRChat」のソーシャルシステム。ただでさえ英語を読み解くのは大変なのに、システムはかなり複雑。行ってみたいと思ったものの、「○○にフレリクを飛ばしてください!」「21時になったらリクインお願いします!」「ここにJoinして!」といった専門用語の前に、挫折してしまった人も多いでしょう。

そこで、本記事では「VRChat」におけるソーシャルシステムを徹底解説。この記事を読みながら、「VRChat」で開催されているたくさんのイベントに参加してみましょう!

目次

1.VRChatの「フレンド」とは?
・フレンドリクエストを送る方法① Webページから送信
・フレンドリクエストを送る方法②「VRChat」内で送信
・フレンドリクエストを受け取ったらどうする?
2.フレンドに会うには?
・フレンドのいるワールドに「Join」する
・「Request Invite」(リクイン)を送る
・「Invite(Send Invite)」でフレンドを招待する
3.ワールド・インスタンスの種類を解説
・インスタンスとは?
・Public
・Friends+
・Friends(Friends Only)
・Invite+
・Invite(Invite Only)
・Groupインスタンス
・インスタンスごとのおおまかな違い
4.ユーザーステータスの種類を解説
・緑:Online
・水色:Join Me
・オレンジ:Ask Me
・赤:Do Not Disturb
・どういう時にステータスを変更するべき?
5.ソーシャルシステムを理解して快適なVRChatライフを!

VRChatの「フレンド」とは?

「VRChat」でフレンド関係になったユーザーは、お互いに「相手がいる場所」へ直接行くことができるようになります。パブリックに開かれたワールドはもちろん、特定の人しか入れないワールドにも、フレンド関係にあれば来場できます。逆に、フレンド関係にあるユーザーを、「自分のいる場所」へ招待することもできます。

「VRChat」には「Cluster」のように「イベント」という概念がプラットフォームに存在しません。そのため、「VRChat」で開催されるイベントの多くは「イベント開催者と(事前に)フレンドになった上で、時間になったらイベント開催者がいる会場ワールドへ行く」という体制をとっています。

あるユーザーとフレンドになるには、「フレンドリクエスト」(通称「フレリク」)を送信し、承認される必要があります。フレンドリクエスト送信方法は2種類あります。

フレンドリクエストを送る方法① Webページから送信

Webブラウザで、フレンドリクエストを送りたいユーザーのプロフィールページを開きます(事前にログインが必要)。画面上の「Add Friend」をクリックすると、フレンドリクエストが送信されます。

送信された場合、「Add Friend」が「Cancel Friend Request」に変わります。承認されると、「Add Friend」は「Unfriend」に変化します。ただし、承認されてもブラウザリロードを挟まなければ変化しないので注意。

フレンドリクエストを送る方法②「VRChat」内で送信

VRモードの場合、クイックメニューを開くボタン(「Meta Quest 2」であればBボタン)を押すと、メニューが開かれていない方の手から、まっすぐ伸びるレーザーが出現します。


これをユーザーに向けてトリガーを引くと、ユーザーに対する操作パネルが表示されます。このパネルから「Friend Request」を選択すると、フレンドリクエストが送信されます。

デスクトップモードの場合、「Quick Action」の「Select User」で、ユーザーを同様に選択できます。ユーザーに対する操作パネルが開かれたら「Friend Request」を選びましょう。

フレンドリクエストを受け取ったらどうする?

フレンドリクエストを受信した場合、通知欄(クイックメニューのベルマークタブ)に「フレンドリクエストを承認するかどうか」を示すメッセージが表示されます。承認する場合はチェックマークを、承認しない場合は✕マークを選択しましょう。

フレンドリクエストの承認が完了すると、少し時間を置いて、承認した相手のユーザー名が黄色く表示されます。

フレンドに会うには?

フレンドとなったユーザーは、「Social」画面を開くことで、いまどこにいるかが表示されます。

フレンドの枠を選択すれば、プロフィールページが表示されます。ここに現れる「Join」などのボタンを押すことで、フレンドがいる場所へ行くことができます。

しかし、フレンドがいる場所の公開設定や、相手のステータスによって、必要な操作がちょっとずつ異なります(公開設定とステータスについては後述)。以下で説明します。

フレンドのいるワールドに「Join」する

フレンドがいるワールドに参加(Join)します。「Join」ボタンを押せば、自動的にフレンドのいるワールドへ移動できます。

「Join」が表示されているとき、そのフレンドは「自由に来てOK!」というステータスに設定しているか、誰でも入場できるワールドか「フレンドだけが入場できる」設定のワールドにいます。

ちなみに、「Join」はワールドそのものに対しても行うことができます。「Join」できるワールドも同様に、誰でも入場できるワールドか「フレンドだけが入場できる」設定のワールドです。

「Request Invite」(リクイン)を送る

通称「リクイン」。フレンドに対して、「あなたがいるワールドへ入っても大丈夫?」という確認を送信します。「招待を求める(Request Invite)」の通り、承認されれば、通知欄に相手から招待メッセージが送信されてくるので、チェックマークを押せばワールド移動となります。

「Request Invite」が表示されているとき、そのフレンドは表向きには居場所を明かさないステータスに設定しているか、特定のユーザーだけが入場できるプライベートなワールドにいます。

「Invite(Send Invite)」でフレンドを招待する

逆に、あるフレンドを自分のいるワールドへ呼びたいときには、「Send Invite」ボタンを選択しましょう。相手に「私がいるワールドに来ませんか?」という招待が送信(Send Invite)されます。

Inviteメッセージを受信すると、通知欄にメッセージが表示されます。チェックマークを押せば承認となり、Inviteを送信した人のいるワールドへ行くことができます。逆に✕マークを押せば、招待を断ることができます。

ワールド・インスタンスの種類を解説

インスタンスとは?

「VRChat」のワールドには、「インスタンス」と呼ばれる概念があります。

「VRChat」で入場できる空間は、現実の空間のように唯一のものではなく、ワールドのデータをもとに複製されたものとなります。この複製された「実際にユーザーが入るワールド」をインスタンスと呼びます。

ワールド本体は「たいやきの鋳型」、インスタンスは「鋳型から作られたたいやき」と考えると、イメージしやすいかもしれません。インスタンスは、店先に並ぶたくさんのたいやきのように、複数存在するのです。

インスタンスには、6種類の公開設定が存在します。以下にて説明します。

Public

公開されています。あらゆるユーザーが入場できます。

フレンドがPublicインスタンスにいる場合、Joinすることができます。

Friends+

インスタンスの内部にいるユーザーのフレンドであれば、誰でも入場できます。

フレンドがFriends+インスタンスにいる場合、Joinすることができます。

Friends(Friends Only)

インスタンスを作成したユーザーのフレンドだけが入場できます。

フレンドがFriendsインスタンスにいる場合、そのインスタンスの作成者もあなたのフレンドであればJoinできます。そうではない場合、Joinすることはできません。フレンドがFriendsインスタンスの作成者ならば、自由にJoinすることができます。

Invite+

基本的にJoinできないプライベートなインスタンスです。入場するには、インスタンスの中にいる人へ招待してもらう必要があります。

フレンドがInvite+インスタンスにいる場合、Reqest Inviteが承認されれば入場できます。また、そのフレンドにInviteしてもらうことでも入場できます。

また、Invite+インスタンスにいるフレンドは、どのワールドにいるか非公開となります。

Invite(Invite Only)

基本的にJoinできないプライベートなインスタンスです。入場するには、インスタンスの作成者に招待してもらう必要があります。

フレンドがInviteインスタンスにいる場合、インスタンス作成者へのReqest Inviteが承認されれば入場できます。また、インスタンス作成者にInviteしてもらうことでも入場できます。

また、Inviteインスタンスにいるフレンドは、どのワールドにいるか非公開となります。

Groupインスタンス

2022年12月のアップデートで、新機能「Group」が追加されました。ユーザーを「グループ」単位で管理できる機能で、その一環として「Groupインスタンス」を作成できます。

Groupインスタンスは、特定のGroupに所属しているユーザーだけが参加できるインスタンスです。インスタンス作成者はユーザーではなくGroupそのものとなり、Groupに所属していれば、インスタンス内にフレンドが一人もいなくてもJoinできます。逆に、Groupに所属していない場合は、フレンドがいたとしてもJoinできず、Inviteも有効になりません。

派生系として、Group+インスタンスもあります。こちらは、Group所属ユーザーに加え、Group非所属でもインスタンス内にフレンドがいれば入場できる、Friend+に近いインスタンスです。

さらなる派生系として、Group Publicインスタンスも存在します。その名の通りおおむねPublicと同じで、Groupの所属を問わずに入場できます。

Groupインスタンス系の共通仕様として、インスタンス管理機能が利用できます。インスタンス内が満員のときに「入場順番待ち」ができる「インスタンスキュー」や、特定Groupメンバーの「インスタンスキュー」への優先入場権付与、特定ユーザーをGroupインスタンス(Group+、Group Public含む)へ入場禁止にできる「Group BAN」など、インスタンスへのユーザーの出入りを強力に制御できます。

インスタンスごとのおおまかな違い

Publicインスタンスは誰でも入場できるため、人気ワールドならば国籍問わず様々な人でにぎわいます。裏を返すと「どんな人が来るかわからない」ため、反りの合わない人、荒らし行為をする人に遭遇する可能性があります。治安が悪くなるかもしれませんが、予期せぬ出会いも期待できます。

Friends+インスタンスは、いわば「友達の友達」も入場できる、比較的オープンな場所となります。Friendsインスタンスは、Friends+から少し入場範囲を狭めたものですが、フレンドに対してはオープンです。ある程度は顔見知りが集まる場となる傾向があります。

Invite+インスタンスとInviteインスタンスは、招待されない限り入場できない「閉じた」インスタンスです。ワールドに入る人をユーザーの判断で制御できるため、クローズドなイベントを開催したり、気の合う友人だけでコミュニケーションしたい時に適しています。もちろん、ひとりきりになりたい時も最適です。

Groupインスタンスは、Groupを中心に細かく入場制御ができます。Groupメンバーだけが入場できる「閉じた」インスタンスも、メンバー以外も入場できる「開けた」インスタンスも作成でき、管理機能を駆使すれば「関係者は優先入場」「迷惑な人は出禁」といった制御もかけられます。2023年8月現在、Groupインスタンスを活用するイベントも徐々に増えています。

ユーザーステータスの種類を解説

インスタンスの公開設定以外にも、フレンドのいるワールドへ参加する手段を左右するものが、ユーザーステータスです。プロフィール欄から任意で切り替えができる4種類のステータスは、自分に対するJoinやReqest Inviteなどの挙動に影響を与えます。

ステータスには、それぞれ対応すると、デフォルトで設定されるメッセージがあります。メッセージはプロフィールから任意に変更可能です。以下では、対応する色とデフォルトメッセージを併記して紹介します。

緑:Online

基本の状態です。JoinやReqest Inviteの挙動に影響を与えません。

水色:Join Me

「入っておいでよ!(Join Me !)」という名の通り、このステータスに設定されたユーザーがいる場所には自由に入場できます。

Publicインスタンス、Friends+インスタンス、Friendsインスタンスにいる場合、通常通りJoinできます。Invite+インスタンスとInviteインスタンスにいる場合、Reqest Inviteは必要ですが、自動で承認されます。

オレンジ:Ask Me

「確認してね(Ask Me)」という名の通り、このステータスに設定されたユーザーがいる場所には、招待してもらわないと入場できません。

Publicインスタンス、Friends+インスタンス、Friendsインスタンスにいる場合、Joinはできず、Reqest Inviteが必要となります。Invite+インスタンスとInviteインスタンスにいる場合も、通常通りReqest Inviteが必要です。

また、オレンジステータスのフレンドは、どのワールドにいるか非公開となります。

赤:Do Not Disturb

「邪魔しないでください(Do Not Disturb)」という名の通り、このステータスに設定されたユーザーがいる場所には、絶対に入場できません。

全てのインスタンスにおいて、赤ステータス設定のフレンドにはJoinできません。Reqest Inviteは送信しても自動で拒否され、通知も届きません。

Inviteも同様なので、誰かにReqest Inviteを送信する、あるいはInviteしてもらう場合、自動拒否してしまう赤ステータスは解除しておきましょう。

また、赤ステータスのフレンドは、どのワールドにいるか非公開となります。

どういう時にステータスを変更するべき?

ユーザーステータスは自分がいる場所への「行きやすさ」を調整するものなので、いつも通り遊ぶ場合は、自分のスタンスに応じて変更しましょう。

例えば、「とにかく誰かと会いたい!」ならば青ステータスに、少し隠れて動きたいならオレンジステータスに、ゲームワールドなどで絶対に邪魔されたくないなら赤ステータスに……という具合です。

一方、イベントに参加する場合は、イベントのルールに従ってステータスを変更しましょう。ルールのない自由なイベントもある一方、招待制のクローズドなイベントの場合は「Req Inviteを自動承認する青ステータス以外に必ず設定」というルールが設けられている場合もあります。参加を検討するタイミングで確認しておくのがベターです。

ユーザーステータスは、メッセージと合わせて「遊んでいる」「仕事中」といった「自分の状況」を伝えるサインとしても機能します。しかし、人によって各ステータスが意味するものが異なることもあります。

心配であれば、「このステータスの時にInviteしても大丈夫?」などと事前に確認するのもアリでしょう。VRCharユーザーの中には、プロフィールに各ステータスの対応を記載していることもあるため、こちらも確認しておくのがオススメです。

ソーシャルシステムを理解して快適なVRChatライフを!

「VRChat」のソーシャルシステムは複雑に入り組んでいます。しかし、その複雑さによって、「誰が、どこに、どのように行くか」を細かく調整できるというメリットもあります。とにかくいろんな人と遊びたいときも、一人っきりになりたいときも、自由に切り替えてプレイできる幅広さが、「VRChat」には宿っています。

とはいえ、全部をいきなり暗記するのは至難の業です。イベントなどに参加する時、あるいは開催する時などに、この記事を参照いただければと思います!


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