Home » 香港のゲームスタジオがVR企業を買収、約23億円


業界動向 2019.07.05

香港のゲームスタジオがVR企業を買収、約23億円

香港のゲームスタジオForgame Holdings Limited(雲遊控股、以下「Forgame」)は、VR体験施設運営などを手がける企業Xigua Huyu(西瓜互娯)を買収しました。Forgameは今回の買収を「ゲーム分野での更なる躍進とVR業界への参入が目的」と説明しています。

Forgame社はXigua Huyuの株式の69.84%を取得、支配株主に就任したとのこと。株式の取得には1億5,000万元(約23億円)が費やされました。

事業拡大が目的

買収されたXigua Huyuは、中国各地でVR体験施設「Player No.1(頭号玩咖)」を運営しています。Player No.1は北京や上海、杭州、重慶などの都市において、運営中・準備中含めて100店舗以上が存在。2019年末までには350店舗を超える見通しです。

Forgame社は買収したXigua HuyuのPlayer No.1を活用することで、ブラウザゲーム主体(オンライン)だった従来の同社のゲーム部門を、オフライン分野(=体験施設)にも拡張する目的があるようです。

今回のXigua Huyu買収について、Forgameの創業者であり、現CEOのWang Dongfeng氏は以下のようにコメントしています。

中国のVR市場は未だ成長途上です。(この状況下で)実現可能なビジネスモデルに基づく、ハードウェア開発から生産、コンテンツのリリースを幅広く行っている企業は、我々にとって非常に価値があります。

買収直前に共同プロジェクトの発表も

今回のXigua Huyuの買収直前である6月28日、中国・北京ではVR関連カンファレンス「VR+」が開催されており、ForgameとXigua Huyuは共同プロジェクト「VR One」の始動を発表していました。同プロジェクトはVRのeスポーツ等も視野に入れたものであり、様々な年齢層を対象としたVRコンテンツ制作や、配信プラットフォームの構築などを目指します。

(参考)Forgame


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード