【体験レポ】あの銃を持ってVRでゴーストバスターズ!THE VOIDのVRアトラクションに挑戦

THE VOID初となるVRアトラクション施設「Ghostbusters: Dimension」が2016年7月1日、ニューヨークでオープンしました。このたび、行く機会がありましたので、どのようなコンテンツ、体験ができたのかをレポートします。

THE VOIDとは

THE VOIDは、2014年にアメリカのユタ州で創業し、提唱する「HYPR REALITY」を体験するための施設「VOID Experience Centers(VEC)」を世界中にオープンすることを目的としています。

HYPR REALITYとは、ただのバーチャルリアリティではなく、実物のセットなど五感を通じてさらにリアリティある体験を指しています。

現在正式オープンしているのは今回レポートするニューヨークだけですが、ユタ州のオフィスでは、いくつかのテストやデモシステムがあります。

VRアトラクション施設「Ghostbusters: Dimension」概要

https://www.youtube.com/watch?v=_QIbI4Wtgug

THE VOID初の商業施設であるGhostbusters: Dimensionは、ニューヨークのマンハッタンにあるマダムタッソーろう人形館の一部としてオープンしました。マダムタッソー館はマンハッタンのタイムズスクエア近辺の中心部に位置しており、観光客で終日にぎわっています。

このVRアトラクションを体験するためには、マダムタッソー館の入場券をアップグレードする必要があります。インターネットで事前購入すると合計で55ドルですが、VRアトラクションのみの単体チケットの販売はありませんでした。

現在、マダムタッソー館全体がゴーストバスターズをフィーチャーしています。入口には、スライムがお出迎え、中に入ると、登場キャラクターたちのろう人形が飾ってあります。これらもマダムタッソー館ならではのクオリティで一瞬本当にそこにいるかのような臨場感があります。

VRアトラクション体験準備

VRアトラクションの入口は、マダムタッソー館の見学順路の途中にあります。入口に到着すると、自分の名前やアバターをセットアップするため、端末に入場券をスキャンさせて手続きします。

手続きが完了すると、入場口への列に並びます。近くに表示されているディスプレイには、装着方法や注意事項、もし機器が正常に動作しない場合にどうすればよいかについての動画が流れています。音声はもちろん英語ですが、アニメーションが多用されているため英語が分からなくてもほぼ問題なくらいにVRアトラクションの流れが理解できます。

自分の番になると中に入り、機材を身に着けてセットアップします。ベストは最初吊られているので、手を通し、手前のバックルを締めます。その後、ヘッドセットを装着します。ディスプレイ部分はフリップアップできるので、あご紐を締めて装着した状態でも簡単にディスプレイ部を上に上げて周囲を確認できます。

ベストの背中部分に専用PC、胸の部分は振動デバイスが複数取り付けられていました。ヘッドセットとベストの装着が完了したあと、銃を係員から受け取り準備は完了です。ちなみに、この銃はトリガーを引くだけのシンプルなものです。

スタート直前になると吊られているベストがホックから外され、ずしっと重さを感じます。スタート地点には、実物の扉と外灯があり、外灯が光ったら中に入るようにとのことでした。実物を確認した後ディスプレイを下ろすと、CGでは現実と同じように扉と外灯が表示されており、実物と同じ位置にあるように見えました。少し間をおいて外灯が光ったため、中に入りました。

体験内容

このVRアトラクションでは、見習いのゴーストバスターズとして、ゴーストのたまり場となっているアパートに入りゴーストを捕まえていきます。

扉を開いて中に入ると、そこはアパートの一室でした。小型のゴーストが次々と現れるので、銃で捕まえていきます。その後、エレベーターに誘導されて上の階に移動しました。エレベーターから降り、ベランダに向かおうとすると、工事現場にあるような仮組みの通路が現れ、下を見るとかなりの高さがありました。これは、かなり怖くて足がすくんでしまいましたが、実物の手すりがあったので、それにしがみつきながら進むことで何とかベランダに出ることができました。

すると、外から大型のゴーストが現れ全員で協力して退治し、VRアトラクションは終了です。最後のゴーストを倒すと、最初に準備をした部屋に戻ってくるので、係員に手伝ってもらいながら、ベストやヘッドセットを脱いで終了しました。

体験を終えて

今回体験した、特製のヘッドセットですが、以前報道されていた性能(視野角180度、解像度が両目で合わせて4K)よりも低いという印象を受けました。視野角はほぼOculusより少し広い程度、ディスプレイは網状感がありました。

トラッキングはOptitrack社のシステムを使用していましたが、実物の扉の近くや壁際など、カメラで捉えにくいところでは映像がぶれたり、頭の動きに追従しなかったりと、不安定になるようでした。また、チームメンバーのアバターの腕が変な方向に動くなど、トラッキングはまだ課題があるように感じました。以前の報道で話題になっていたUWBによるトラッキングではなかったのが気になります。

また、自分の動きにときどきCGが追従しないこと、HMDが結構重いこともあり(約1kg?)ふらついて若干酔いそうになりました。一緒に体験したメンバーは特に問題なさそうでしたが、途中でギブアップする人もいるのではないかと感じました。

また、ヘッドセットにはマイクとスピーカーがあり、事前のブリーフィングではチームメンバーの声がきちんと聞こえるのを確認できました。ただ、今回のコンテンツは全員一緒に行動し、直接相手の声が聞こえたのであまり重要ではありませんでした。

VRアトラクション施設は、1チーム3人で、1台予備があり合計4台が用意されていました。これを2セット使用して同時に2チームが体験できるようになっていました。1回の体験は8-10分+準備に5分程度かかります。

ゴーストバスターズの装備(プロトンパック、銃、エクトゴーグル)はこのシステムにそのまま用いることができ、コンテンツ自身は非常に臨場感があったのですが、トラッキングの安定性やディスプレイの性能などハードウェア面でまだ課題がある印象でした。

(参考)

GHOSTBUSTERS DIMENSION – (英語)

https://thevoid.com/Dimensions/Ghostbusters

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この記事を書いた人

  • あつぽん

    あつぽん

    AR/MR関連の仕事をしています。最新ガジェットなら何でも心惹かれますが、その中でもVR関連は勢いがすごいので日々勉強中です。
    VRが身近になる中で、より質の高い情報を分かりやすく伝えていきたいと思っています。
    趣味は、スノーボード、サーフィン、sk8。
    現在ニューヨーク在住です。

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