新型PC向けVRヘッドセットVIVE COSMOSの内蔵ディスプレイのスペック情報が公開されました。
HTCは、2019年6月21日にFacebook Liveで同VRヘッドセットの外装デザインを発表した際、VIVE COSMOSのスペックに関連情報を次週(6月第5週)に公開すると告知していました。
VIVE COSMOSは2019年1月のCES2019で発表されたPC向けVRヘッドセットです。PCとは有線で接続します。これまでのHTC VIVEやVIVE Proのように外部装置を使わずに高精度な位置トラッキングとハンドトラッキングを実現します。
また、システムは不明ですがモバイル利用が可能であることが発表されています。
公開された内蔵ディスプレイスペック
VIVE COSMOSの内蔵ディスプレイには、LCD(液晶ディスプレイ)が採用されていることが判明しました。解像度は2880×1700(左右のディスプレイ合計)です。この解像度はHTC VIVEの2160×1200と比較して解像度ベースで88%増です。
HTCによると、ディスプレイにはリアルRGBパネル(※)が採用されており、スクリーンドア効果の軽減にも成功したとのこと。採用したパネルの違いにより、88%増という解像度の数字上の差以上に綺麗に見えると考えられます。スクリーンドア効果とは、ディスプレイに網目模様が見えてしまう現象のことです。
(※リアルRGBパネル:VRヘッドセット向けディスプレイに使われている多くの有機ELパネルには「ペンタイル方式(配列)」というRGBサブピクセルの配列が採用されている。通常、RGBのサブピクセルは均等な数で配置されるが、ペンタイル配列ではRとBの数がGの3分の2となるため数字通りの解像度が表現できていない。フルRGBではサブピクセルの数が等しくなるため数字上の解像度通りの見え方が実現する)
内蔵ディスプレイの対応フレームレートはHTC VIVEと同様に90fpsです。
(PC向けに登場しているVRヘッドセットのディスプレイ比較)
VIVE COSMOS |
HTC VIVE |
VIVE Pro |
Oculus Rift S |
Valve Index |
|
解像度 |
2880×1700 |
2160×1200 |
2880×1600 |
2560×1440 |
2880×1600 |
パネル |
LCD |
OLED |
OLED |
LCD |
LCD |
リフレッシュレート |
90Hz |
90Hz |
90Hz |
80Hz |
80/90/120/144Hz |
今週中に更なる続報が公開予定
HTCはTwitterで、VIVE COSMOSに関する情報を今週中(6月第5週)に更に公開する予定であると告知しました。同社のツイートによると「デザインと人間工学(design & ergonomics)」の情報を公開予定とのこと。
#HTCVIVECOSMOS combines optimal clarity and resolution to serve as the visual gateway to your virtual worlds. In addition, we'll be sharing more details on design & ergonomics this week. #HTCVIVE #VIVEPORT pic.twitter.com/CBVkPbAkEg
— HTC VIVE (@htcvive) 2019年6月25日
VIVE COSMOSの更なる情報公開や発売日の告知などに、注目していきたいところです。
(参考)VIVE COSMOS公式サイト