鏡の前でかわいらしいポーズを決め、自撮りをしている金髪の美少女。
一見、何の変哲もないアニメ風美少女の画像に見えるかもしれません。ですが、実はコレ、中に男性が入って操作をしています。そう、VRを利用すれば「男性でも、こんなにかわいい女の子になる」ことが可能なのです。
Twitterで話題となった本アプリ。これはどんなアプリなのか、なぜ作られたのか?本アプリの開発者である株式会社ハシラスのプログラマー ウダサン(@udasan_koubou )氏に伺いました。
素敵な女性っぽいポーズな気がするのです( 〃 ❛ᴗ❛ 〃 ) pic.twitter.com/WWTOfpGw83
— ウダサン (@udasan_koubou) 2017年5月28日
本アプリ『UnDebuggAble ritTAi-chaN(うだたん)』は、VRデバイスのOculus Riftと、手で操作するハンドコントローラーOculus Touchを使って仮想空間でアバターになりきることができるものです。Oculus Storeのアルファチャンネルにて招待されたテスター向けに限定公開されました。
同氏によると、別アプリの開発のために手の動きを実験していた際に、アバターを動かすのが楽しくなり、もっとかわいくしたいという気持ちが大きくなっていった結果、『うだたん』が誕生したとのことです。
自然な操作にはこだわりすぎず、かわいいポーズや表情を出すことを目的としたため、直感的といえる範囲で豊かな表情やポーズができます。
お届けするのです! ღゝ◡╹)ノ♡ pic.twitter.com/SJez96jqOw
— ウダサン (@udasan_koubou) 2017年6月4日
手首から先の細かい表現はできないものの、グーやパー、ピースサインといったハンドサインは可能となっています。手でハートの形を作ると周りからラブリーなエフェクトが出現もします。かわいいポーズを決めるには十分な機能ですね。画面をキャプチャーをすることで、あたかも金髪の美少女が自撮りをしている風に撮影が可能です。
まずはラッセルの円環モデルを参考に感情を二次元マップして、Touchの親指でぐりぐり動かせるようになったのでした(๑˃̵ᴗ˂̵)و pic.twitter.com/fyoVME8wA3
— ウダサン (@udasan_koubou) 2017年6月25日
アバターの感情表現は心理学者ラッセルの「感情円環モデル」を参考に行ったとのことです。横軸が「快から不快」、縦軸が「覚醒から眠気」を表し、アバターの感情(表情)をOculus Touchのスティックで操作可能です。「快:口角を上げる」、「不快:口角を下げる」、「眠気:口角を広げる」といった感情による口の変化も加わっています。
口の感情を別の指で操作すれば、目だけ笑ってないとか、泣き笑いみたいなフクザツな表情もできます!(ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू) pic.twitter.com/B9v3fokcTC
— ウダサン (@udasan_koubou) 2017年6月26日
また、コントローラーの設定によって顔と口の操作をそれぞれ行うことが可能で、「泣き笑い」や「目だけ怒っている」といった、より複雑な表情も出せるとのことです。同じリップシンクでも、感情によってアバターの印象がガラッと変わります。現実世界では少し照れてしまうような表情やポーズを、仮想空間でアバターになりきって楽しんでみてはいかがでしょうか。
今後は『うだたん』を体験したユーザーのコメントからアップデートを行っていくとのことです。本アプリのテストを希望の方は、ウダサン氏のブログより確認することができます。
なお同氏は、お姫さまをお姫さまをしながら敵の攻撃をかわす『ソード&プリンセス』や、ゲーム制作エンジン「Unity」のマスコットキャラ「ユニティちゃん」と触れ合える『Papalus』を開発しています。
(参考)
・ウダサンコウボウ
http://udasankoubou.blogspot.jp/p/home.html